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「昨年は国が補助金を出し、各地でプレミアム付きの商品券やふるさと旅行券が販売されました。今年は国の補助金がほとんどありませんが、なかには自治体独自の予算でプレミアム分を上乗せし販売される旅行券があります」

 

そう語るのは、経済ジャーナリストの荻原博子さん。もう6月。そろそろ夏の旅行計画を立てている人もいるのでは?早めに夏旅行のプランを練ると、お得な選択肢がたくさんあるという。そこで萩原さんが、お得なトラベル術を教えてくれた。

 

■プレミアム旅行券

 

「福島県耶麻郡猪苗代町では4,000円分の宿泊補助券『猪苗代町ハッピートラベルチケット』を、2,000円で販売しています。東日本大震災以降、減少した観光客を呼び戻すために、販売は町外からの宿泊客が対象です。このチケットは猪苗代町内の宿泊施設で、1人1泊につき1枚使えます。同じ宿で連泊する場合は1泊目しか使えませんが、宿を変えると何枚でも使えます」

 

4人家族なら1泊で4枚使えるので8,000円引きに。全国の主要コンビニのチケット端末で購入できる(利用期限・6月15日〜9月30日)。

 

「御嶽山のふもとにある長野県木曽郡王滝村は6,000円分の『王滝村プレミアム商品券』を、5,000円で販売しています。’14年9月に噴火した御嶽山は、昨年6月に、噴火警戒レベルが火口周辺1キロの規制に限定されるレベル2に引き下げられました。この商品券は、宿泊施設をはじめとして飲食店や土産物店、カヌーツアーなどにも使えます」

 

1人20冊まで購入できるので最大2万円お得だが、余っても返金はできないので予算を立てて購入しよう。申し込みは王滝村のホームページから。

 

「東京都は、’13年に台風26号による土砂災害に見舞われた伊豆大島の復興応援として、民間の旅行会社と連携して、割安な旅行ツアーを提供しています。標準的な割引額は、飛行機利用で1泊8,000円、船舶利用で1泊6,000円です。申し込みは民間の旅行会社で行っています」

 

■ETC乗り放題

 

いっぽう、小さな子ども連れや3世代旅など、マイカー旅行をする人には、交通費も頭の痛いところ。そんな人は、ETC搭載車向けの乗り放題プランを使えば、高速道路の料金を節約することができる。

 

「『北海道ETC夏トクふりーぱす』は、休日や祝日を含む連続3日間、北海道内の高速道路が乗り放題で7,900円(普通車の場合、以下同)。お盆の時期は、平日でも利用できます。札幌から函館、洞爺湖、夕張、旭川などをめぐるモデルコースでは通常、1万5,100円かかる高速料金が、7,200円お得になります。

 

また、大河ドラマで盛り上がる長野県も「信州歴史めぐりフリーパス」を販売中。

 

「首都圏から向かう方は、首都圏から長野県までの往復の高速料金と長野県での3日間周遊券がセットになって9,500円。ほかの地域の方は、長野県での2日間周遊券が5,500円です。7月末までならいつでも、宿泊せず日帰り旅にも利用できます。事前におおまかなルートを決めて、高速料金を見積もってみましょう。料金は高速道路各社のホームページで調べられます」

 

プレミアム旅行券は発売から数日で売り切れることもあるので、早めのチェックが肝心だ。

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