免疫学の権威が監修「血液型別なりやすい病気」A型編

今月、東大医科学研究所などの研究チームが《O型はA型に比べて、1.4倍、十二指腸潰瘍になりやすい》という研究結果を発表した。


「免疫学が専門の私は、血液型によってかかりやすい病気があることを断言します」と語るのは『血液型の科学』(祥伝社)の著書もある東京医科歯科大学の藤田紘一郎名誉教授だ。

その理由として「免疫学的にはO、B、A、AB型の順に免疫力が強い。また、人間や動物に血液型があるように、ABO型の各血液型を持つ病原体が存在し、同じ血液型の人間を好む性質を持つ。血液型を持たない病原体でも特定の血液型を好む病原体がある」と挙げる。

そこで、血液型別でかかりやすい病気を、藤田教授に緊急監修してもらった。今回は、日本人の38%を占める「A型」。一般的にA型は免疫力が弱いという。最も気をつけるべき病気は、胃がん、直腸がん、結腸がん、子宮がん、喉頭がんなど、がん全般。唾液腺のがんに関しては、O型に比べて1,64倍もかかりやすいというデータもある。

しかし特に胃がんには、最大の注意が必要だという。日本にはA型を好み、胃がんを誘発するピロリ菌が多いのがその理由だ。その他に藤田教授は、A型特有の性格と病気の関係性についてこう指摘する。

「他人との調和を図るA型はストレスを溜めやすい。この性格は占いレベルではなく過去の研究で明らかになっています。ストレスは病気の大敵。この性格が災いして、糖尿病や心筋梗塞、動脈硬化など生活習慣病を誘発してしまうのです。08年、欧州心臓病学会では《A型の人間が心疾患にかかる危険性は、ほかの血液型の2〜20倍》という研究結果が発表されています。また、A型を好む数種類のサルモネラ菌や病原性大腸菌に感染しやすいため、食中毒になりやすく、肺炎球菌にも感染しやすいため肺炎にもかかりやすくなるのです」

 

 

 

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