画像を見る

独自の思考法と行動法則を持ち、世界中で財を成す華僑。そのもとで門外不出のマネースキルを学んだビジネスオーナーが、家計に生かせる「華僑の奥義」を教えてくれました。

 

「私は20代で医療機器販売会社を起業するにあたり、在日華僑社会で知らない者はいないといわれる大物華僑に1年間、師事しました。その結果、起業して1年目に年商1億円を突破することができたんです」

 

こう話す大城太さん(44)は、現在、5つの会社を経営するビジネスオーナー。これまで『華僑の奥義』(日本実業出版社)など多くの著書で、自ら華僑から学んだスキルを公開してきた。

 

「華僑とは、世界各地に住む中国人の総称です。非常に団結力が強く、異国の地で成功を収めている人が非常に多い。そのマネー哲学も独特。お金の話には、つねにオープンでドライ。そのしたたかなマネー術は、華僑の奥さんたちにも共通しています」

 

そこで今回、大城さんが華僑やその夫人から学んだ「一生お金に困らない奥義」を紹介してくれた。

 

■親子でも“貸借表”をつくる

 

「日本人は、親にお金を借りるときに借用書を書くと言ったら親子なのに水臭いということになるでしょう。華僑は違います。たとえば、教育にかけた金額をすべて賃借表にして、子どもに渡します」

 

現在、日本では1人の子どもが社会人になるまでに1,500万円程度、必要だといわれる。

 

「それを『これはお前に投資した金額だから、お金を稼ぐようになったら返しなさい』と、借金として、子どもに背負わせるわけです。この金額は子どもにとって生半可なお金ではありません。がむしゃらに働きます。いまでは日本でもようやく子どものマネー教育が重視されるようになってきましたが、いったい親は自分にどれだけ投資してくれているのかを、具体的に教える華僑のやり方は見習う価値があると思います」

 

■毎日15分“昼寝”をする

 

華僑には、会社でも家庭でも、昼食を食べたら、15分間、昼寝をする習慣があるのだとか。

 

「師匠のオフィスではみなソファや机で思い思いに寝ていました。もちろん家庭の奥さんもソファで横になります。『一日中力を入れまくっていると、タフな交渉やトラブルに対応できない。昼寝のできない人はダメだ』と言います。お金を稼ぐためには、交渉事がつきもの。昼寝は、お金の交渉に有利に働く生活術なんです」

 

■“お金の糸”で繭をつくる

 

「華僑には『お金から糸が出ている』という考えがあります。たとえば友人と会って、カフェでコーヒーをごちそうしたとします。お金の損得だけ考えたら1,000円が自分の財布から消えたとしか思えません。でも糸が見えている華僑にすると、1,000円は自分の財布から、友人を介して、カフェに移動した。その間はしっかり糸で結ばれていると考えるのです。この感覚で、身近な人や知人といっしょにお金をどんどん使うと、クモの巣を張り巡らせたように、お金の糸で繭ができるのです。その繭の中には収入につながるいろいろなチャンスが集まってくる。華僑は、知らず知らずにお金が入ってくる仕掛けを作ることが本当に上手なんです」

 

■“ずるい”は褒め言葉

 

「華僑の間では、ずるい=賢いという使われ方をよくします。自分の思っていたのと違う方法でくどかれたり、相手をおだてて、その気にさせることで、お金を得るチャンスを勝ち取ることができる。だからずるい=賢いなのです。私なりに解釈すると、正直は美徳だが、馬鹿正直にはなるな、ということではないでしょうか。嘘をつくのではなく、相手がその気になるのであれば、おだてることをためらわない。だから“ずるい”と言われたら、あなたの勝ち。そういう人のところにお金はやってくるのです」

 

大城さんを成功に導いた華僑の教え。ぜひ実践してみよう。

【関連画像】

関連カテゴリー:
関連タグ: