コロナ時代これまでの「お金の常識」が崩壊していく3つの理由
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■環境に合わせて支出のバランスを整理しよう

 

環境の変化にともない、さまざまなお金の「常識」が変わっても、支出の中身を知ることの重要性は変わらないと横山さんは言う。

 

「直近1カ月の支出を『ショウ(消費)・ロウ(浪費)・トウ(投資)』の3つに仕分けてみると、『こんなに使ったかな?』という項目が出てきます。浪費を見つけて、翌月以降、買わないように気をつけていくだけで、お金は貯まるようになってきます」

 

〈消費〉は、月々の家賃や住宅ローン、食費や通信費、水道光熱費や交通費など生活に必要な支出があてはまる。

 

〈浪費〉は今を楽しむための使い方。お酒やたばこ、コーヒー、スイーツといった嗜好品の過剰な消費がこれにあたるほか、ATMの時間外手数料なども。

 

〈投資〉は将来につながる出費。毎月の貯蓄や仕事に活用できる習い事や書籍代などが含まれる。

 

「買っても読んでいない本は浪費です。毎日の食事も食材を使い切れば消費になりますが、余らせてしまうと浪費になります。美容代などは消費ととるか浪費ととるか、それぞれの価値観によりますね。いずれにしてもお金が貯まる人には共通点があり、消費が支出全体の70%、浪費は5%、投資は25%程度であること。支出のバランスを、この“理想の割合”に近づけていきましょう」

 

コロナ禍前に25%だった投資が10%まで下がっているような場合は、すぐに“家計非常事態宣言”を発出する必要がありそうだが、まずは「先々の不安からいったん頭を切り離して、冷静になる」ことが必要。次に、現在の手取り収入、生活費や毎月の保険料、貯蓄額や住宅ローンなどを紙に書き出し、家計全体を把握しよう。

 

「家計の悩みを抱えている人の多くは、現状整理ができていません。月々の収支を見直しても、通年の収支がわかっていないと、支出のズレが出てしまいます。現状をきっちり把握してから、月々の支出をチェックしましょう」

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