企業のコストカットのコンサルタント・坂口孝則さんが、そのコスト削減術を家庭に応用させた著書『レシートを捨てるバカ、ポイントを貯めるアホ』(朝日新書)が話題になっている。
「企業も家庭もやみくもに節約を唱えても成功しません。成功させるにはきちんとした手順があるんです」という坂口さんに、ほしいモノを“最安値”で手に入れる17の方法を教えてもらった。
【1】家電は新古品(開封品)がいちばん得
「段ボールは開いているけど、中は未使用という在庫です。半額になっていることもあるので、店頭では要チェック」
【2】共同購入サイトを活用しモノを安く買う
「商品を○人で買ってくれたら半額」など、ネットショップが条件付きで販売するシステム。『価格.com 共同購入クーポン検索』や、独自運営の『ポンパレ』などが有名。
【3】百貨店の試供品を集める
【4】友人といっしょに会員制の大型ストアを利用する
買ったものが無駄にならないように、友人や近所に住む親類と、計画を立ててから行くとよい。
【5】たばこや野菜は試供品サイトに登録してもらう
【6】100円ショップを利用する
「原価率が高いのは金属系(フライヤー、鍋類)と陶器、ガラス系(食器)」
【7】無料の博物館を活用する
【8】格安チケットショップをこまめに活用する
「デパートでのまとまった買い物などはチケットショップの商品券を使えば、実質2%引きで購入可能」
【9】宅配便はコンビニや郵便局に持ち込む
【10】宅配便はメンバー割引を活用する
「クロネコヤマトは、会員登録して専用の電子マネーカードにチャージしておくと、料金が最大15%オフに」
【11】無料宿泊施設を利用する
【12】家電を購入するときは価格だけでなく、年間の電気使用量も比較する
「大型家電は、ランニングコストの比較も忘れずに。メーカーによって差があります」
【13】家電の新商品は3カ月待つ
「もっとも価格が下る切り替わり直前を待って購入するのが得」
【14】家電はシンプルな機能を選ぶ
「あれば便利」程度の機能は捨て、最低限の機能だけついた家電を選べば、半額以下で買えることも多い。
【15】プライベートブランドを積極的に選ぶ
【16】チラシの「Z法則」を見抜く
「スーパーのチラシは、開いて左上にある商品がいちばんお買い得。つぎに右上、左下、右下の順です」
【17】ポイントより現金値引きにこだわる
「ポイント制の場合、そのときは通常価格で次の買い物時に割り引かれます。現金値引きは、その分を自由に転用できます。同じものを買うなら、ポイントより現金価格の安いほうを選ぶべき」
節約でもっとも手っ取り早く成果が出るのが、手間を惜しまず、最安値でゲットすることだ!