コロナ禍の約2年、あなたは「巣ごもりの今こそ保湿」と肌のお手入れに精を出した?
それとも「肌にいちばんいいのはすっぴん」と素肌で過ごしただろうか。
「お手入れの“やりすぎ”も“やらなすぎ”も医学的にNGです」というのは東京・吉祥寺「美夏クリニック」院長で、皮膚科医・形成外科医の石井美夏先生。著書に『「コロナ老け知らず」女医の美肌習慣』(双葉社)がある石井先生によると、「世間でいわれる“美容の常識”は、医学的には非常識なことが多い」のだとか。
かくいう石井先生も、若いころは“やりすぎ”派。海外ブランドの基礎化粧品をバンバン使っていたのだが、40代半ばで頰に薄茶色のシミができる「肝斑」を発症してしまう。
以来、お手入れを一から見直し、自分の顔でさまざまな方法を検証した結果、「お肌の大敵は“刺激”と“保湿のしすぎ”」という結論に達したという。
「美肌づくりは子育てと同じ。過保護でも超放任でもダメなんです。肌のお手入れは、手間とお金をかけすぎないことが大切です」(石井先生・以下同)
美容の常識とは真逆だが、現在63歳とは思えない石井先生の美肌がなによりの証しだろう。
いっぽう21年の調査では、約半数の人が「コロナ禍で老け顔になった気がする」と回答(第一三共ヘルスケア調べ)。マスクを外す議論が進むが、老け顔をマスクで隠しておきたい人もいるのでは?
「今からでも遅くありません。医学に基づいた正しいお手入れを行えば、早ければ2週間で肌の変化を実感できます。自分史上最高のお肌を手に入れましょう」
■お手入れは洗顔→保湿の2ステップのみでOK
「1つの化粧品には何十もの化学物質が含まれます。また、天然由来の成分だから安心できるとは限りません。使う化粧品が増えれば、こうした成分の種類も量も増え、自分の肌と相性の悪いものと出合う確率も、肌荒れやかぶれのリスクも上がります。
化粧品は成分表示の少ないものを、必要最低限使うのが◎。洗顔と保湿の2ステップでOKです」