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「喝采」などの作曲で知られる作曲家の中村泰士氏(77)が2月8日、大阪市内で会見。1万人の入場者が歌謡曲の名曲を一緒に歌いあげるイベント「レインボー 1万人の歌謡曲」を実施すると発表した。

 

今回のイベントは二部制。第一部は小柳ゆき(35)、夏川りみ(43)といった出演歌手らのステージ。そして第二部は「いい日旅立ち」「木綿のハンカチーフ」「五番街のマリー」「喝采」など昭和を彩る思い出の名曲の数々を、中村氏が組曲にアレンジしたものを、出演歌手とともに1万人の入場者が大合唱するという、かつてない一大歌謡イベント。

 

入場者が歌を「聞く」のではなく「歌う」ため、チケット代も「入場料」ではなく「コーラス参加料」として徴収される。発案のきっかけは、毎年、年末に大坂城ホールで開催されている「1万人の第九」だったという。

 

「一昨年の年末に『1万人の第九』のリハーサルを見る機会があったんです。そのとき合唱が終わったあとのラストソングとして、1万人で最後に『蛍の光』を合唱されて。みなさんラフに歌われたのが、かえって素敵に響きました。このとき『歌謡曲ありや!』と。メロディラインの鮮やかな歌謡曲を1万人で歌ったら楽しいはずと思ったのがきっかけでした」

 

「1万人の第九」があるなら「1万人の歌謡曲」があってもいいはず!そう思い立った中村氏は各地のコーラスグループや歌謡グループを回り、参加を呼びかけているという。

 

「歌謡曲はどれもメロディラインがしっかりしています。たとえハーモニーを失っても、旋律を1万人で歌えばそれだけでドラマが生まれると確信してます。ふだんカラオケで自分が歌った声が1人の声ではなく、1万人の声として聞こえてくる様を想像してください。かつてない“歌う楽しさ”が体験できるはずです」

 

最後に「今は誰もが、カラオケに行けば好きな歌謡曲を存分に歌って楽しめる時代。このイベントが“大勢でいっしょに歌う”という、もう1つの歌謡曲の楽しみ方として広まっていくきっかけになれば」と今後の夢を語った中村氏。同イベントは、4月9日に大坂城ホールで開催される予定だ。

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