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「冷凍野菜やカット野菜など加工した野菜は高騰していないんです。まず、おススメしたいのは“冷凍野菜”です。ただ普通のスーパーだと、ほうれん草やブロッコリー、いんげんなど、ある程度決まった種類の冷凍野菜しか置いていないところが多い。その点、全国に約800店舗あるスーパーチェーン『業務スーパー』は、冷凍野菜の種類がかなり豊富です」

 

こう話すのは、消費生活アドバイザーの資格を持ち、現在テレビなどで節約アドバイザーとして活躍する和田由貴さん。東京都内のスーパーの野菜コーナーには、1玉700円の白菜や1本450円の大根が――。今、野菜が高級フルーツ並みの値段に跳ね上がり、全国の家計を直撃している! JA(農業協同組合)関係者によると、野菜の高騰は2月下旬まで続くという。この期間中、どうやって家族の健康&家計を守っていけばいいのだろうか。

 

そこで、和田さんがまず、おススメするのが“冷凍野菜”。玉ねぎのみじん切り、冷凍大根、大根おろし、揚げなすの乱切りのほか、にんじんとブロッコリー、カリフラワーなどが入った洋風野菜ミックスなど、内容量が500グラムで価格は100円台と、経済的だ。

 

「野菜ミックスは和風、中華もあるので、料理に入れたい野菜だけをその袋から出して使うこともできます。大容量なので、買い置きするのにとても便利です」(和田さん・以下同)

 

冷凍野菜は、その野菜が旬の時期に収穫したものを、急速冷凍で加工しているので、価格変動の影響を受けにくい。栄養価も生野菜と変わらないという研究結果もある。

 

「次に価格が安定しているのが“カット野菜”です。キャベツや白菜はカット野菜のほうが今はお得になっているので狙い目です」

 

“カット野菜”はメーカーが年間を通じて加工会社や農家と契約を結び、一定価格で調達している場合が多いので、価格変動がほとんどない。いつもなら割高な“カット野菜”も、高騰時は家計の味方になるのだ。

 

「生野菜を取るなら、カット野菜を代用する。それからたけのこや山菜類が水煮になってパック詰めされた加工品も利用すべきですね。大根、にんじん、ごぼうなどが一緒に入った商品もあるので、豚汁などを作るときは助かります」

 

また、野菜宅配サービスを利用するのも狙い目だそう。

 

「自宅に野菜を届けてくれる野菜宅配サービスは、ふだんスーパーで買うよりも割高感がありますが、これだけ野菜が高騰すると、逆に割安感がある。ぜひ、複数の業者で価格を比べてみましょう」

 

やはり、これも業者が農家と一定金額で定期契約を結んでいるので価格変動がない。さらに、各業者は「お試しセット」という、初回限定のお得なセットを用意している、野菜が7~10種類入ったセット商品が、通常価格の数割引で購入できる。なかには半額の会社も……。まずは、低価格で買える各業者の「お試しセット」を“はしご”してみるのもアリだ!

 

それ以外におススメなのが、“規格外野菜”。野菜直売所では、大きさや形が定められた規格に適合しない“規格外野菜”といわれる野菜を扱っていることがある。たとえば、曲がった大根や大きく育たなかったキャベツなどが、訳あり商品として安く購入できるかもしれないので、狙い目だ。野菜直売所は畑の多い郊外や、幹線道路沿いにある「道の駅」に併設されていることが多いが……。

 

「ただし、わざわざ交通費をかけて買いに行くのであれば、採算がとれるのかどうか考えなければなりません。家の近くにあるなら問題ないのですが、そうでない場合は、旅行などに行った帰りのルートに入れて立ち寄るなどしましょう」

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