宮迫博之だけじゃない!40代胃がんを生き抜くための知恵
12月7日、雨上がり決死隊・宮迫博之(42)が初期の胃がん手術を受けた。5時間におよんだ手術は無事成功。術後の経過も良好だと伝えられている。42歳、突然の胃がん発見。あなたも例外ではない。急な事態に困惑しないように、本誌は”40代胃がんを生き抜く方法”を専門家に聞いてみた。
胃がんは早期の発見が鍵。検診で発見される胃がんのうち7割が初期のがんだという。『がんサポート』編集長の深見輝明氏は次のように語る。
「胃がんに限らず、がんは自覚症状のない病気。人間ドックなどを定期的に受診するべきでしょう。最近は技術が発達して胃カメラの検査が楽に受けられるので、胃カメラもオススメです。日常生活では、昔からいわれていることですが塩けものの過剰摂取は避けるなど、食生活に気をつけることが大切です」
それでもがんになってしまったらどうすればいいのか?医療ジャーナリストの鳥集徹氏は、病院選びのポイントをこう解説する。
「まずはがん診療連携拠点病院かどうか。国で指定されたがん拠点病院は全国に397あり、『がん対策情報センター』のHPで確認できます。がん拠点病院には、がん相談支援センターがあり、無料で相談にのってもらえます。次に手術件数。最低でも100例の実績がある病院を選んでください」
よりよい治療を受けるには、ほかの医者の話を聞くのも大事だと鳥集氏はいう。
「診療を受けたい先生を見つけたら、主治医の先生に積極的に相談すべきです。最近では学閥の壁が低くなっていて患者さんが希望すれば、他大学の先生の紹介状も書いてもらえます。また、別の専門医の意見を聞くセカンドオピニオンも有効です」
いざ手術、入院となったら費用はいくらくらいかかるのか?保険ジャーナリストの垣畑光哉氏はこう話す。
「一般的にいってがん治療には、高額療養費制度が適用されます。ですからどんな治療をしても、健保適応の範囲なら患者の負担は月に8万円ちょっとで抑えられます。初期の胃がんにかかった場合に、入院期間を20日前後とすれば、初期費用は40万円程度みておけばいいと思います」
胃がんは早期治療を施せば5年生存率は98%以上というデータもある。働き盛りの40代。もしがんが見つかったら、これからの人生のためにも、しっかりと治すために手間を惜しまぬよう努めたい。
(週刊FLASH
12月25日号)