黒コショウ水の材料は、黒コショウ、天然塩、水 画像を見る

スパイスの健康効果を簡単に取り入れることができるのが「スパイス水」。水に入れて混ぜるだけだから超カンタン。飲む習慣をつけて、コロナ禍の夏を健康に乗り切ろうーー!

 

スパイスにさまざまな健康効果があることが知られている。たとえば、カレーのスパイスの代表格、ターメリックは胃腸の調子を整える、シナモンは炎症を抑える、唐辛子は血流促進効果、など……。

 

こうしたスパイスを利用した「スパイス水」が、さまざまな健康作用をもたらすという。スーパーなどで手軽に入手できるスパイスを、水に入れて飲むだけという手軽さがうれしい。

 

今回は「スパイス水」のなかから「黒コショウ水」を紹介したい。

 

コショウの働きには発汗、健胃、食欲増進のほか、抗酸化・抗炎症作用、気道の拡張作用などがある。カジハラ治療院の梶原千譽院長は、特に黒コショウの拡張作用に注目しているという。

 

「近年、花粉症、黄砂、PM2.5などの大気汚染が進み、肺周辺の肋骨の筋肉が硬くなっている人が増えています。また、気管支や肺は加齢によってもつまります。気管支がつまると、嚥下困難になったり、咳が出やすくなるのですが、黒コショウは、肺や気管支を広げて症状を緩和する作用があります。実際、黒コショウ水を飲んでいる患者さんからは『咳が止まった』『胸の苦しさが和らいだ』という声を多くもらっています」

 

これからの季節は、冷房で体が冷えやすくなる。すると、呼吸器周辺の筋肉も冷えて組織が硬くなりやすい。そんなときは「黒コショウ水」を飲んで、肺周辺の組織を緩ませたい。

 

■黒コショウ水の作り方

 

〈材料〉1回に飲む量

黒コショウ…2〜3振り分
水…50〜100ml
天然塩…少々

 

〈作り方〉

黒コショウを水に振り入れ、塩を加え、よく混ぜる

 

〈飲み方〉

・1日に2〜3回を目安に飲む。咳が出ているときでもよい
・塩は加えなくてもよい

 

使うコショウはふだん台所にあるものでかまわない。「白」より「黒」コショウのほうが、働きが強い。

 

「塩には臓器の働きを“締める”働きがあります。塩を少し入れることで、広げすぎない、ちょうどよい程度に組織が広がるのです」

 

1日に2〜3回、食間のすきっ腹のときに飲むのがよいそうだ。

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