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「2008年の夏、キューバに伝わる黒人信仰の調査をしたんですが、あまりに表層的な調査しかできなかったんです。現地の文化や習俗を深く理解するためには、やはりその生活の奥深くに立ち入らなければならない。そう感じた僕は、翌年、知り合いのつてを通じて、その黒人信仰・サンテリアに入門し、修業して司祭になったんです」

 

こう語るのは、ポストモダン文学の翻訳家として名高い越川芳明さん。この春からは明治大学の副学長を務めている大学教授だ。じつは越川先生にはもう1つの顔がある。それが占い師。

 

サンテリアとは、西アフリカで生まれた黒人の民俗信仰が、奴隷貿易によりキューバに伝わり、白人のカトリック信仰の影響を受けながら独自の進化を遂げたもの。その根幹をなす「イファ」と呼ばれる占いは、ユネスコの無形文化遺産にも登録されている。越川先生はこのイファ占いを執り行うことを許された、日本人で唯一の司祭だ。

 

「サンテリアの世界観の中にはオリチャと呼ばれる精霊たちがたくさんいまして、さまざまな霊力や効果があるとされています。イファ占いでは、そのなかの占いをつかさどるオルーラ(オルンミラともいう)というオリチャに、ババラオと呼ばれる司祭がお告げを聞いていきます」

 

そこで、越川先生がイファ占いで2016年真夏・既婚女性の運勢診断!精霊・オリチャの気になる預言の中身とは……。

 

■春生まれ(3月〜5月)の既婚女性

 

【対人運】基本的には安定していますが、「人の荷を背負いすぎるのはよくない」「不平不満の言いすぎ」という預言が出ています。あまり周囲のことを気にせず、自分自身の性格を見直すことで幸運がやってくるでしょう。また、「2人の男に言い寄られる」ともでていますが、これはどちらもよい結果をもたらしませんので注意が必要です。

 

【全体運】家庭、仕事、生活のすべてにおいて安定します。旅や四辻をつかさどる精霊・エレグアのサポートを受けるために、3日間キャンデーやお菓子をお供えしてください。また、お金への執着を捨てることで、逆に金運が開けるとも。

 

■夏生まれ(6月〜8月)の既婚女性

 

【対人運】「女性の側に争い事」「人の裏切りに注意」との預言が出ており、トラブルの予感があります。これは自分自身の混乱が原因ですが、母性・愛情をつかさどる精霊・イェマヤーに果物をお供えすることで、トラブルを未然に防ぐことができます。

 

【全体運】頭脳明晰になり仕事などは順調ですが、プライベートに難あり。好奇心に駆られて必要のないことに手を出すと、無用な口論につながったり、経験不足が露呈しがちなので、しっかりと足元を固めるよう心がけて。

 

■秋生まれ(9月〜11月)の既婚女性

 

【対人運】身近な敵によって争い事に巻き込まれそう。日常の平静を保つためには、裏切りやうそに多大な注意を払う必要があります。また、「結婚相手は女性にもてる」とも出ていますので、ご主人の細かな変化も見逃さずに。

 

【全体運】不明な死者の霊によって、道に迷わされます。戦争や病院をつかさどる精霊・オグンに黄色い花をお供えし、さらに、混乱した頭をお酒で洗って清めてください。度をすぎた欲望がすべての失敗の原因となりますので、いつも誠実さと謙虚さを忘れないよう心がけましょう。

 

■冬生まれ(12月〜2月)の既婚女性

 

【対人運】「行きずりの恋は危険」「愛する人とのけんか」という預言が出ています。ある男性の存在により混乱が生じてきそうな気配ですが、道徳・秩序をつかさどる精霊・オバタラがそれらを未然に防いでくれるので、大事にはいたりません。一時の感情に流されることなく、常に平静を保つよう心がけましょう。

 

【全体運】おごりや傲慢により失敗を招きがちです。目に見えない敵の張ったわなに、細心の注意を払ってください。「ほのかに花の香りがする香水が救済につながる」という預言も出ています。

 

ババラオの言葉に真摯に耳を傾け、精霊・オリチャを味方につければ、きっと明るい未来が訪れるはず!?

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