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「ひと昔前までは、青いプールに氷を模した白い擬岩というのがペンギン展示の定番でした。そのせいで“ペンギン=南極”というイメージができあがってしまいましたが、実際は南極大陸で暮らすペンギンはごくわずか。大半のペンギンは岩場や砂地、森などを繁殖地としているんです」

そう語るのは、日本のペンギン研究の第一人者でペンギン会議研究員の上田一生先生。主役の座はエンターティナーであるイルカやシャチに譲っても、みんなから無条件で愛される水族館のアイドル・ペンギン。そんなペンギン展示のトレンドは自然界に近い方法だという。

「最近では自然界に限りなく近い環境で展示しようという動きが高まってきました。施設はどこもみな個性的で、ほかと違う展示方法を模索しています。また、ペンギンは繁殖期以外は大半の時間を海で泳いで暮らしています。そのため、泳ぐ姿をどう見せるかに力を入れている施設も増えてきています」(上田先生)



<動画:http://youtu.be/frw5dURcSHQ

市立しものせき水族館 海響館】山口県下関市あるかぽーと6-1

飼育員さんの合図で約20羽のジェンツーペンギンがいっせいにプールに飛び込み、群れで激しく泳ぎ回る「ペンギン大編隊」(1日2回、参加するペンギンの数は変動あり)は迫力満点。特にプールの中を横断する水中トンネルから見上げると無数のペンギンが飛んでいるようで未知の世界を体験できる。また、チリのアルガロボ島を再現したフンボルトペンギンの特別保護区では、巣穴を掘るなどフンボルト本来の行動が観察できる。