専門家も絶賛!八千草薫さんに学ぶ“迷惑をかけない”終活3カ条
画像を見る 19年4月、“いつも遊びにくる猫”と道端で語らう八千草さん

 

■専門家は「お手本のような終活」

 

ペットから自宅まできれいに生前整理を終えていた八千草さん。終活カウンセラー協会で代表理事を務める武藤頼胡さんは「お手本のような終活」と絶賛する。

 

「死んだ後に自分はこの世にいないので、終活は独りよがりになってはいけない。残された人がどう思うかが非常に大事なんです。その点、迷惑をかけないやり方で生前に整理をしていた八千草さんは本当にすごいと思います」

 

武藤さんは八千草さんをお手本にしたうえで、“迷惑をかけない終活”で大切な3カ条を指摘する。

 

1つ目は自分の死後も生きるペットについて。

 

「最近ではペット信託サービスもありますが、親しい人に引き取ってもらったほうがうれしいですよね。ですから、まず“何かあったときにお願いね”と頼めるペット仲間を作ることです」

 

2点目は八千草さんも苦心した自宅の遺贈について。生前に価値を把握しておくことが肝要だそう。

 

「不動産を残したいという人は多いのですが、売れるかどうかわからないし、かえって迷惑になることもあります。ですから、いち早く自分の土地にどれくらい価値があるのかを知っておくといいでしょう。専門家に依頼しなくても、毎年7月に国税庁が発表する路線価や固定資産税から土地の評価額を計算することもできます。もめないためにもまず“知る”ことが大切です」

 

最後に何よりも、生前から“対話”を重ねることが重要だと、武藤さんは説く。

 

「遺言書も大切ですが、まず子供や友人など引き継ぐ人ときちんと話をして、自分の思いを伝えておくことです。八千草さんはペットや形見分けにしても引き継ぐ人のことを常に考え、みんなが納得いくように話をしていた。これはなかなかできることではありません」

 

八千草さんが遺したペットの近況について原田さんは笑いながら言う。

 

「ペットを引き取った方からたまに写真が送られてくるのですが、2匹とも元気です。八千草は今、自分で作った谷口先生のお墓で夫婦一緒にひっそりと眠っています」

 

八千草さんの美しい人生の仕舞い方は“指針”となってこれからも多くの人を導いていくーー。

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