帝京大学大学院公衆衛生学研究科の高橋謙造教授はこう語る。

 

「電車のエアコンは換気機能が付いているものは少なく、車内の空気を循環して冷やしていますので同じ空気が滞留しやすくなります。特に地下鉄などは空気が停滞しやすく、通勤などで“3密状態”となることで、換気も悪いのでいい環境とは決して言えません」

 

そうはいっても、働く人やこれから帰省を控える人たちがまったく電車を使わないというのも現実的には難しい。

電車内での感染リスクを抑える方法の一つとして、高橋教授は“車内の立ち位置”が重要だという。

 

「車両でいうと、換気の多いドアまわり。窓が開いているなら車両前方の連結部分のドアが閉まっているあたりより、後方の風が流れる場所がいいです。真ん中は空気が滞留しやすいです。もちろん基本的には飛沫感染ですので、マスクは必須です。満員電車などでおしゃべりしている人はあまりいないとは思いますが、マスクは必ずつけていたほうがいいですね」

 

猛暑の中での電車移動には我慢も必要だ。筋野先生は言う。

 

「“冷房が逃げるから”と窓を閉めるのはよくないです。少し開けるだけで風が入るので、車内の窓は必ず開けたほうがいいでしょう。また、ほかの人と顔を正面に向けないことも大事。できるならば背中合わせや横向きになるようポジションを変えてみてください。

 

さらに、背の低い女性は上からウイルスが降ってくることも想定して、マスクで開きがちな鼻の脇をしっかり閉じたほうがいいです。逆に自分のほうが高い位置にいる場合は、顎の下やマスクの横を閉じて飛沫を飛ばさないよう気をつけてください」

 

「女性自身」2020年7月21日号 掲載

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