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1日に発表された「ユーキャン2020年新語流行語大賞」。新型コロナウイルス対策の新概念として注目を集めた「3密」が大賞を受賞した。

 

大賞は逃したものの、トップ10入りしたのが今年大流行した韓国ドラマ『愛の不時着』。ドラマの流行とともに「主役を務めるヒョンビンと似ている!」と話題にもなった吉村洋文大阪府知事(45)のある発言が注目を集めている。

 

11月30日、囲み会見を開いた吉村府知事。感染者の増加が止まらぬ新型コロナウイルス対策中心に会見が進むなか、大阪府で27日から始まった飲食店やカラオケ店への時短要請の話題に。

 

時短要請について「苦渋の判断としてやっている。できればやりたくない」と答え、「協力金50万円も十分ではないというのも思うが、ここは感染拡大を抑えるためにご協力をお願いしたい」と理解を求めた。

 

記者から大阪府独自の協力金制度設立について質問されると「休業要請は任意のお願い。特措法上の規定がポンコツな法律になってしまっている。コロナにあってない。本質的に国会で議論して、法律を定めてほしい」と国に喫緊の対応を求めた。

 

そして、「だからメディアの皆さんも『なんでやらないの?』と言ってくべきじゃないですか」と記者陣に呼び掛けた上で、こう答えた。

 

「安倍総理の桜の話とか、学術会議の問題とか。やっぱり皆さんの取り上げることによって国会議員の動きも変わってきますから。そりゃ桜の問題ばかり取り上げれば、野党も一生懸命“桜、桜”と大騒ぎしますんで。やっぱり桜も学術も国民の命にかかわらないですから」

 

安倍前首相の「桜を見る会」での費用補填問題を連日報道するメディアをけん制した吉村府知事。“今はコロナに集中すべき”としたわけだが、吉村府知事には疑問符が。

 

11月1日に行われた大阪市を廃止して4つの地区に再編する「大阪都構想」の住民投票。都構想実現を目指す吉村府知事も所属する「日本維新の会」主導で進められた住民投票だが、選挙前には《コロナ禍なのに、今わざわざ3密を生み出す選挙を行う必要がない》《今、優先すべきことではない》といったコロナ禍で投票を行うことへの批判の声が少なからずあった。

 

それだけに今回の吉村府知事の発言には、ネット上でも批判の声が上がっている。

 

《吉村氏は命にかかわらない桜を見る会や学術会議ばかり野党はやってるとイメージ操作で言うが では、このコロナ渦の中で住民投票を強行した維新はなんなのよ 思いっきりブーメラン》
《「桜よりコロナ」と言いながら、コロナ禍で大阪都構想住民投票を強行して税金100億円も無駄使いしたことについて、吉村府知事はどう思っているんだろうか?それがなければもう少し感染防止できて、飲食店に対する補償も十分できただろうに》

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