コロナ対策「春から夏に局面が変わる」と専門家が語る理由
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■コロナ危機により、婚約数は11万件も減った

 

コロナ危機により、婚姻数が11万件も減ったというデータもある。

 

「社会活動が制限されることで生じる、経済の停滞、健康や文化・教育への影響も考えたうえで、感染対策をすべきです」(大竹先生)

 

春は卒業・入学、ゴールデンウイークとイベントが続く。春の陽気のように、すっきりした気分で迎えることができるのだろうか?

 

国立病院機構仙台医療センターの西村秀一ウイルスセンター長は次のように語る。

 

「感染症の歴史をみると、感染が日常的なものになっていく過程でウイルスは人々にとって脅威でなくなっていきます。ワクチン接種率が高まり、治療薬の開発・実用化も進んでいますし、新型コロナも長期的にはインフルエンザのようになっていくと考えます。春から夏にはそれが始まり、局面が変わっていくことを期待しています」

 

■マスクをするシーンにもメリハリをつけるべき

 

大切なことは、流行が収まっているなかでは、過度に気を張り詰めた生活をする必要がない、ということだと西村先生は続ける。

 

「大人数でお酒を飲んで、大声を出して騒いだりすれば感染リスクは高まりますが、少人数での飲食で普通に会話しているぶんには、感染する可能性は低いでしょう。これまでコロナと対峙してきた経験があるわけですから、正しい知識を持ち、マスクが必要なとき、そうでないときのメリハリを上手につけ、リスクを避けつつ、入学式や旅行などを、コロナ前の日常に近づけていくことも大事です」(西村先生)

 

基本的な感染対策には気を配りつつ、厳しい寒さとともに、コロナ禍の息苦しさが和らいでいくことを願いたい――。

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