健康寿命“躍進”県は宮崎県と大分県!共通点に野菜と歩行
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■女性の“不健康寿命”はおよそ12年

 

宮崎県健康増進課の担当者は、躍進の秘密をこう語る。

 

「’15年、宮崎県民のメタボリックシンドローム該当者と予備群の割合が28.8%と、全国平均(26.2%)よりも高く、肥満者が多いことが明らかになりました。また、全国有数の野菜の生産地なのに、県民の野菜の摂取量が不足していました。そこで、同年『1日野菜プラス100グラム』を合言葉に、『ベジ活』事業を始めたのです」

 

野菜を積極的に提供する飲食店や総菜店に協力してもらい、店を利用すればプレゼントがもらえるキャンペーンなどを展開した。

 

「さらに、全国平均に比べて低かった運動・スポーツ実践率の向上のため、スマホを使ったウオーキングアプリを県が開発。1日8000歩を目標に、歩数に応じてプレゼントが抽選で当たるキャンペーンが好評を博しました」

 

ほかにも、食塩の摂取量を1日2グラム減らすことや、フッ素が入った歯磨き粉で歯を磨く習慣を呼びかけた。

 

その結果、宮崎県は女性の健康寿命を’16年の74.94歳から76.71歳まで1.77年も延ばすことに成功したのだ。

 

年をとっても元気に活動し、寿命がきたらあっさりと死ぬ。そんな「ピンピンコロリ(ピンコロ)」という理想の最期を迎えるためには、健康寿命を延ばすのが欠かせないーー。

 

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