「読むと心が軽くなる」「蛭子さんなのに、またいい話してる」「安定の競艇オチ」……とネット上で話題を呼び、たちまち4刷というヒットとなった単行本『蛭子能収のゆるゆる人生相談』(光文社・630円+税)。その好調な売れ行きに、「え、あの本が?信じられない……」と驚く蛭子能収(67)が、本誌読者からの相談に答える!
【Q】「私は時間の使い方が下手なのか、自分だけ仕事に追われて残業に……。時間を上手にやりくりする同僚を見るとうらやましいです。上手な時間管理の仕方を教えてください」(京子さん・32・会社員・神奈川県)
【A】「時間管理能力より、手を抜くテクニックを磨け」(蛭子能収)
あなたは、きっと仕事が好きなんですよ。それで給料がもらえるのならダラダラ働いていればいいんです。時間管理は、遊びたいとか競艇に行きたいとか、そのあとに何か目的があれば誰でもできることだと思いますよ。
オレには月に1〜2度、自分の好きなように過ごすことを妻から許された“ヨッチャンデー”があるんですが、その前日から、何時に平和島競艇場に着いて、そのあと近くの映画館に行って……と細かく予定を作ります。遊ぶ日に仕事を持ち込みたくないので、漫画の仕事があったら、それまでに適当に終わらせてしまいます。3コマ描くべきところを2コマにしたり、背景を描かなかったり。
それで編集者から何か言われても笑ってごまかす、などのテクニックを持っています。時間管理より、その能力を磨いたほうがいいと思いますよ。オレが慌てるのは、舟券の発売締切り時間。ギリギリまで予想して、ダッシュで舟券売場へ。あれは時間に追われているのではなく、その時間をかみしめているんですけどね。
【『蛭子能収のゆるゆる人生相談』たちまち4刷&電子書籍化!】
建前だらけの世の中に、疲れ果てたらこの1冊! 当コラムをまとめた“きれいごと、ゼロ”の単行本『蛭子能収のゆるゆる人生相談』(光文社・630円+税)好評発売中です。
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