大反響の「ゆるゆる人生相談」を一挙108本収録した、世界一ゆるい自己啓発本『笑われる勇気』(光文社・900円+税)も発売中の“世界一ゆるい70代”となった蛭子能収(72)が、読者からの相談に答える!
【Q】「小説家になる夢がありましたが、かなわないまま70歳。今からでも作品を残したいなと思いますが原稿用紙を前にすると書けません。夢半ばにして死んでいくのでしょうか……」(すし道士さん・70・無職・宮城県)
【A】「伝説を残すなら、漫画の傑作よりギャンブルの大勝ちで残したい」(蛭子能収)
オレも、もっとうまい絵が描けたらなと思ったことがありますが、50歳を過ぎてから、どうでもよくなりました。ちょっと肩に力が入りすぎだと思いますよ。絵とはちがうかもしれませんが、気楽な気持ちで小説を書けばいいんですよ。オレは、自分の絵を面白いと思う人がいればいいけど、いなくても別にいいやと思っています。
そもそも作品が残っても、どうってことありませんよ。オレにも展覧会用に描いた2メートルぐらいの絵が6枚あるんですが、その保管が大変。倉庫代が年間100万円もかかるから、もう捨ててしまおうかと思っています。作品を残すなら、その分で、競艇場に行ったほうが有効です。
あっ、競艇といえば100万円の大当たり舟券を当てていないことは心残りです。ギャンブルが好きな芸能人はみんな100万円以上の高配当を当てて伝説になっています。どんなにつらい思いをしてでも大勝ちして、帯がついたままの100万円の札束を受け取りたいんです。オレは作品よりも伝説を残します。
「女性自身」2020年2月11日号 掲載
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