その霊能力のために、楽屋では霊視を求める先輩芸人たちが行列をつくることもあるという、吉本興業所属の“霊がよく見える”ピン芸人・シークエンスはやとも(29)。『ポップな心霊論』は、そんな彼が人生で見てきた霊たちや霊現象などを紹介していくコラム連載!
【僕の前世がものすごく悲惨でした……】
先日、友達と一緒に「前世占い」をしてもらいました。占い師さんによると、友達の前世はヨーロッパの貴族。当時、社交界で交流があった、同じような前世を持つ人たちと仕事がうまくいくという結果でした。
一方、僕の前世は「敵への威嚇のために串刺しにされて死んだ奴隷」。つらい境遇に耐えるため、心を殺して過ごしていたので、自分が「生きている」と実感できたのが、串刺しにされてから死ぬまでの5、6時間だけだったそうです。しかも、敵への威嚇に使われたのに、ぜんぜん効果がなかったとか。
そんな前世だからか、現世で役立つアドバイスもありません。あまりに悲惨すぎて、逆に笑えてくるくらいだったんですが、そのときふと、数年前のあるできごとを思い出しました。
それは、とある映画の舞台挨拶でご一緒した、人のオーラが見える女優さんに、「黒い槍が突き刺さってる」と言われたことです。この連載でも紹介しましたよね。もしかして彼女に見えていたのは、僕が前世で突き刺された槍だったのかもしれません。
数年越しにまさかの「伏線回収」ができたので、あまりに悲惨な前世でもちょっと救われました(笑)。
【PROFILE】
シークエンスはやとも
1991年生まれ。吉本興業所属。『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)などで見せた芸能人の霊視も話題に。自身のYouTubeチャンネルでも心霊話を配信中。昨年8月には本連載をまとめた初の著書『ヤバい生き霊』(光文社)が発売された。
「女性自身」2021年4月13日号 掲載