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2020年7月、認知症であることを公表した蛭子能収さん(74)。その近況や今の思い、妻・悠加さんの“介護相談”も収録した『認知症になった蛭子さん~介護する家族の心が「楽」になる本』(光文社・定価1,320円)も発売中の蛭子が、本誌読者からの相談に応える!

 

【Q】「72歳の夫はラーメン店で働いているのですが、体が衰えてきているので、もうそろそろ考えたらというと、『やめて何をするんだ!』とへりくつばかり。いろいろ物忘れも多くなって心配です。蛭子さん、どう思いますか?」(カオルさん・65歳・埼玉県・主婦)

 

【A】「『失敗が許される社会』は理想だけど、オレの注文が間違えられるのは嫌」(蛭子能収)

 

オレも何歳になっても働いていたいです。というより金を稼ぎたいんですよね。施設でも「リハビリになるから、絵を描きなよ」と言われますが、ギャラが出ない絵は描きたくありません。

 

夫を心配する気持ちもわかりますが、働いていたほうが長生きすると思いますよ。物忘れがひどくなって、ラーメンの注文を間違えてチャーハンを作ったりしても、おもしろいと感じてくれる人がいると思いますよ。(マネージャー「認知症の人がホールスタッフをやる『注文をまちがえる料理店』が話題になって、いい取り組みだなと」)

 

へえ~、オレがその店で働いているところに取材が来たら出演料とその店のバイト代とダブルで金が稼げますね。(マネージャー「いえいえ、お客さんも事情を知っているから失敗しても笑って許してくれる温かい雰囲気がいいんですよ」)

 

失敗が許される社会はいいけど、オレは客としてオムライスを頼んだのにハヤシライスが出てきたら「嫌だな」と思いますけどね。

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