長崎県に生まれ、看板店、ちり紙交換、ダスキン配達などの職業を経て33歳で漫画家になった蛭子能収(67)。これまで人から相談を受けたことは皆無だったという彼が、本誌読者からの相談に答える! 今回は、平和島ボートレース場での特別編です。
【Q】「持ち家か賃貸か悩んでいます。私は自分の家を持ちたいと思っていますが、夫は賃貸マンションが自由でいいと。蛭子さんに決めてもらおうと思っています。どっちがいいでしょうか?」(マロンさん・35・会社員・福岡県)
【A】「舟券をどう買うか迷うのと同じレベルの問題」(蛭子能収)
それはどっちでもいいんじゃないですかね。オレも今、(競艇のレースで)2号艇と3号艇のどちらが勝つか迷っていますけど、それと同じくらいの問題。そもそも、オレはあまり家に興味がないんですよね。
オレが一戸建ての家を持ったのは40代後半のころ。しかも、1億円の現金で家を買ったんですよ。あのころはCMに出たら、ギャラが3千万円だったし、テレビの出演料もずっと高かったんですよね。それに比べて今は……あっ、やっぱり2号艇かな。
家を建てると、よくないことが起こるといいますけど、オレも自宅を持った直後に、賭け麻雀で捕まって4カ月間、謹慎しました。そして、その後、前の女房の具合が悪くなって亡くなったんですよね。
賃貸も毎月払い続けるのが大変だし、どっちもメリットとデメリットがあります。メリットがあるように過ごせばいい。そもそも生きるうえで、家はそれほど重要なモノではないんですよ……あーあ、4号艇が勝っちゃいましたね……。
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