蛭子能収のゆるゆる人生相談 「快眠方法は“寝ないこと”」

「読むと心が軽くなる」「蛭子さんなのに、またいい話してる」「安定の競艇オチ」……とネット上で話題を呼び、たちまち4刷というヒットとなった単行本『蛭子能収のゆるゆる人生相談』（光文社・630円＋税）。その好調な売れ行きに、「え、あの本が？信じられない……」と驚く蛭子能収（68）が、本誌読者からの相談に答える！

【Q】「大事な会議や仕事で不安なことがあると眠れません。寝なきゃ、寝なきゃと思えば、思うほど目がさえて、何日も徹夜状態で会社に……。蛭子さんの快眠方法があったら教えてほしいです」（みよぴ〜んさん・31・会社員・広島県）

【A】「不眠を解消する方法は『寝ないこと』」（蛭子能収）

オレの快眠方法は寝ないことです。オレもときどき眠れない日がありますが、そんなときは布団から出て漫画を描きます。「眠らなくちゃ」と考えるよりも仕事していたほうがはかどるし、いつの間にか眠くなります。

若いときは、締切りに追われて、頭をたたいたり、太ももをつねったりして眠気を抑えて漫画を描いていたこともありました。2日連続で朝まで仕事したことがありますが、ちゃんと昼には仮眠をとっていました。

よく、寝ないで仕事したとか、寝食を忘れて成し遂げたという人がいますが、あれは嘘ですよ。「徹夜ですよ〜」と自慢げに話している人がいますが、どっかで寝て、埋め合わせしているはずです。そもそも寝ていないことや仕事が忙しいことを偉そうに言う人は信用できませんね。

たぶん、あなたは、眠れない夢を見ているだけで、睡眠をとっていると思いますよ。どこかで“寝ていない自分”をカッコイイと思っているか、仕事ができなかった言い訳ににしようとしているんですよ。