その霊能力のために、楽屋では霊視を求める先輩芸人たちが行列をつくることもあるという、吉本興業所属の“霊がよく見える”芸人・シークエンスはやとも。『ポップな心霊論』は、そんな彼が人生で見てきた霊たちや霊現象などを紹介していくコラム連載!
【家族写真に写った首を絞める腕の謎〈後編〉】
前回の続きです。
子どもたちのおばあさんの生前の写真にも、同じように首を絞める腕が写っていたことを突き止めたお坊さん。
家族にまつわる呪いかもしれないと、次はおばあさんのお姉さんに会いに行くことに。
事情を聞いたお姉さんは、1枚の古い写真を見せてくれたそうです。そこには4人ずつ2列に並んだ8人家族の姿が写っていました。
でも実際は、お姉さんの家族は前列の4人だけで、後ろの4人はまったく知らない人だし、撮影時には誰もいなかったはずなんだとか。
しかも、後列の4人中3人は不気味な笑顔をしていて、その前に写っている家族はみんな早死にしているとのこと。
お姉さんの後ろの人だけは真顔だったのですが「だから私だけ長生きしているのかも」と語っていたそうです。
お坊さんがその写真を預かり丁重にお祓いをすると、後列の4人も、ほかの写真に写っていた首を絞める腕も消えたといいます。
これで一件落着と思いきや、数カ月後、最後に会ったお姉さんが亡くなったという知らせが入りました。
お坊さんが駆けつけると、返却した例の写真に後ろの4人が戻っていて、しかも以前まで真顔だったお姉さんの後ろの人も不気味な笑顔に変わっていたそうです……。
【PROFILE】
シークエンスはやとも
1991年生まれ。吉本興業所属。『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)などで見せた芸能人の霊視も話題に。自身のYouTubeチャンネルでも心霊話を配信中。昨年8月には本連載をまとめた初の著書『ヤバい生き霊』(光文社)が発売された。