高齢者と喫煙者は半年で抗体激減…3回目ワクチンを前倒しで打つべき人
画像を見る 12月1日からは医療従事者を対象に3回目接種がスタート。年明けには高齢者の接種も開始される

 

■ワクチン3回目の交差接種について専門家が解説

 

現状、ブースター接種で用いられるのはファイザー製のワクチンだが、1、2回目で接種したワクチンと種類が異なる交差接種について心配する声も少なくない。

 

「ファイザー製とワクチンの仕組みが同じモデルナ製も現在承認申請中で、ほどなくして使用が許可される見込みです。この2種類のワクチンで体内に送り込まれるのは同じ新型コロナウイルスの抗原ですから、交差接種も可能となるのです。モデルナ製はファイザー製に比べ、まれに心筋炎を疑う事例があるとして、厚生労働省は、10月の時点でとくに報告頻度が高い10~20代の男性は1回目がモデルナでも2回目はファイザー製に変更できるとしています。対してアストラゼネカ製は何度も接種すると免疫反応が起きにくくなるという報告があり、ブースター接種には向かないとされているのです」(松井准教授)

 

■3回目の副反応は2回目と同等以下

 

そして心配なのはワクチン接種後の副反応。杉山先生はこう語る。

 

「ワクチンを打ったにもかかわらず新型コロナウイルスに感染して入院した人は“副反応よりも感染したほうがつらい”と一様に話しています。副反応を恐れて打つことをためらう必要はないでしょう。イスラエルの60歳以上のデータでは、9割近くの人が2回目の接種よりも副反応は『同等』『軽度』と答えています」(松井准教授)

 

自分の健康状態を鑑みて、最適なタイミングでブースター接種をし、次の“大波”に備えておこう。

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