株式会社スタジオジブリの代表取締役プロデューサーの鈴木敏夫氏(74)がタイ人女性に“入れ込んで”おり、社内が大混乱に陥っているという。3月28日に『週刊女性PRIME』が報じたもので、波紋を呼んでいる。
記事によると鈴木氏は、お相手の女性をカメラ経験がないにもかかわらずジブリ関連の公式フォトグラファーに採用。またタイにジブリ公認レストランをオープンして女性に運営を任せるなど、公私混同も甚だしいサポートぶりを発揮していたのだという。
いっぽうで鈴木氏は『週刊現代』の取材に対して《ウソばっかだから。ひどいっすよね、あれは》と具体的に何がウソにあたるのかこそ明言しなかったものの、不満をぼやいていた。
実際にどこまでジブリ名義での支援が行われているのかは、定かではない。ただ恋愛ジャーナリストのおおしまりえさんは「70歳を過ぎた男性が若い女性に入れ込むケースは多い」という。晩年、老いらくの恋の沼にドップリはまる男性心理を聞いた。
■晩年、若い女性に夢中になる心理とは
70代の男性が若いアジア人女性に夢中になる。そんな組み合わせは、過去にも見てきました。鈴木さんが彼女とどういった関係かは定かではありませんが、夢中になる心理には70代という晩年特有の感情もあるのかもしれません。ここでは3つ解説します。
・フラットに付き合える「面白い人」が減ってくる
70代ともなれば健康問題で現役を退いたり、病などで亡くなったりする方も増えていきます。回避できない環境変化によって、フラットに付き合える“面白い人”はどんどん減るのがこの年代です。あえて“面白い”と表現したのは、年齢とともに活動的でなくなる人が当然ながら多いからです。
先細りすら感じる日常に、若い女性の登場はパッと心に火を燈したような暖かさを感じさせます。日本人女性だと相手とちょっと話すだけで地位や財力をある程度察することが可能ですが、他の国のアジア人女性だとそうした傾向はさほどありません。そのため、男性側としても“純粋な付き合い”がしやすいようです。
・「ときめき」からはいっそう遠くなっていく
またこうした年齢は恋愛に限らず、“ときめき”といった感覚からどんどん遠ざかっていく頃です。そうなった時に純粋な若い女性の登場は恋愛感情の有無こそさておき、「応援したい」「そばで見ていたい」といった“ときめき”を沸き立たせるものです。
ちなみに夜の世界では、こうした仕組みで成立するホステスとお客様の関係が無数に存在します。晩年を迎えた男性は純粋に頑張る若い女性を支援することで、下心もありつつ自尊心を満たしているのです。
・「お金や権力の使いどころ」が余ってくる
大きな成功を収め続けて70代を迎えた人は当然、お金や権力や人脈を持っています。同時にもう現役バリバリから引退した立場orある程度引いた立場にあることも多く、人によってはそれらの使いどころがない人もいます。
そういった人の多くは夜の世界やゴルフ、孫などにお金をつぎ込んでいくケースが多いようです。ただどこかで現役だったころのように持っているものを使い、何かを生み出して称賛される感覚に未練がある人もいます。その結果、若い人の支援に熱を上げる人も少なくないのです。ただ純粋で健全な若手支援であればすばらしいのですが、好意を抱く若い女性への支援となっては痛々しさも出るかもしれません。
以上、3つの理由を挙げてみました。
加齢による立場や身体の変化に心が追いつかず、どこかで刺激を求めていたところに純粋な若い女性が現れた。70代の立場ある男性がハマってしまうのは、そうしたタイミングだからではないかと思っています。
鈴木さんの心理や実情は定かではありません。ただ夢を提供する「ジブリの顔」でもある人が、夢もへったくれもないことをしているとイメージダウンは避けられません。今年7月には、『君たちはどう生きるか』の公開が予定されています。鈴木さんは、まさに晩年の今を「どう生きるか」と問われる状況になっているのです。
(文:おおしまりえ)