ストレートにつづられる告白には、多くの声が集まった。
《自分は死なれた時に相談されてなくて、相談できるに足る人物ではなかったと物凄く凹みました》
《第一発見者で色んな後悔が残ってる今は悲しみも癒えたけど後悔は消えない》
ほかにも身近な人を自死で失った人や、人に言えないつらさを抱えている人などから共感の声が相次いでいる。
「俺のTwitterが、今は自助グループのようになっているんです。『ここだから言えます』といった返信をもらうと、『俺も人の役に立てているんだ』とうれしく思いますね」
三浦さんの死後、その背景に母親との関係悪化があったかのように報じるメディアもあった。これらの報道について、高知さんは「自死遺族だからこそわかることがある。まわりが軽はずみに言ってはいけないこともある」と語気を強める。
「臆測で報じるマスコミに腹が立ちました。私も母が亡くなったとき、遺族として『真実は何であれ、そっとしておいてほしい』と願っていたことを思い出します。
これは励ましや慰めなど、優しい言葉にも言えること。母が死んだとき、多くの人が励ましてくれました。でも正直、その優しさがつらかったんです。どんな言葉も受け入れる余裕がない。『お前がおふくろを生き返らせてくれるのか?』としか思えませんでした」
身内の死という悲しみを受け入れるには、時間がかかる。高知さんの場合は現実を直視し、涙を流すまでに24年もの歳月がかかったという。
「死んだ母と同じ41歳になったときのことです。リビングでテレビを見ていたら、横で家事をする当時の妻がふと目に入りました。彼女も私と同じ歳。そこで『ああ、おふくろはこの若さで死んだんだ……』と思ったら突然、涙が止まらなくなったんです」