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12月を目前に控えて世の中は早くも年末モード。忘年会やクリスマス、お正月といった楽しいイベント満載のこの季節は、じつは“冬デブ”多発の危険な季節でもあるという。

 

「本来、冬は基礎代謝が上がる季節です。これは、寒さから身を守るべく体を震えさせることで、エネルギー(熱)を消費するため。しかし、そのぶん体は“省エネモード”になるうえ、よりいっそうエネルギーを摂取しようとするため、結果として、いつも以上に太りやすい季節になるのです」

 

そう語るのは、医学博士の福田千晶先生。冬は本能レベルで太る時期。だが、さらに詳しく見ていくと、その主な要因は「暴飲暴食」「冷え」「運動不足」に大別されるという。

 

まずは「暴飲暴食」。これは思い当たる人も多いはずだが、クリスマスや忘・新年会など宴会ごとが多くなり、ついつい食べすぎ、飲みすぎてしまうものだ。

 

「大勢が集まるパーティでは、ふだんの食事よりメニューもカロリーが高めなうえ、何をどれだけ食べたか把握しにくくなるもの。夜遅くまで延々と食べ続けてしまうことも少なくないため、質・量ともに“過剰”になる危険性が高まります。また、お酒はそのもののカロリーに加えて、おつまみの食べすぎにも影響。とくに“ちゃんぽん”は目先の味が変わるため、もっとも太る飲み方です」(福田先生・以下同)

 

こうした宴会に参加する機会=暴飲暴食の機会が多いというわけだ。

 

「さらに、最近ではカフェやスイーツのメニューもどんどん進化しています。これらは生クリームやチョコチップなどが“加わる”ことがほとんど。“引かれる”ことはまずありません。とくにクリスマスやお正月は季節限定商品も多く、内容も豪華。そのため“新しもの好き”な人も冬デブ要注意といえるでしょう」

 

つづく「冷え」には、思わぬ因果関係が。

 

「人は体が冷えていると、温かくとろみのあるものや、こってりしたもの、甘いものを食べたくなりがち。いずれも、体温維持に備えてエネルギーを蓄えようとしているためですが、結果、糖質や脂質の取りすぎとなるのです。これが“冷え太り”の正体です」

 

ふだんは飲まない甘いココアが飲みたくなったり、ホワイトソースやチーズをたっぷり使った料理が恋しくなるのは、その証拠。冷えそのものが代謝を鈍らせるというよりも、太りやすい食事に走ってしまうことが問題といえそうだ。

 

そして、寒さによる出不精がもたらす「運動不足」も見過ごせない要素だという。

 

「寒くて外出がおっくうになるのはもちろん、そもそも雪深い地方では、外出そのものが困難になります。そうでなくとも冬は日照時間が短くなるため、夕方になると真っ暗、ということも。すると本能的に『寄り道せずにまっすぐ帰ろう』『もう暗いから、外出はやめよう』という気持ちに。ふだんならウオーキングを日課にしているような方でさえ、つい家から出たくなくなるため、一般的に冬は運動量が少なくなるといえるでしょう」

 

年末年始は家でゆっくり、テレビを見ながらダラダラ宴会ともなれば、猛スピードで冬デブに向かっているようなもの。注意が必要だ!

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