「痩せたいなら食べなさい、と私はいつも言っています。肉もご飯も食べていい。ただし、その前にまず、きゅうりを食べる。肉やご飯を食べるなら、その3倍は野菜を取るようにする。そうすれば、健康的にみるみる痩せて、リバウンドしません」

 

そう話すのは、『ミシュランガイド東京2017』で二つ星を取っている和食の名店「分とく山」の総料理長、『きゅうり食べるだけダイエット』(KADOKAWA)の著者でもある野崎洋光さん(65)。

 

野崎さんは、’11年に受けた人間ドックで、脂肪肝やコレステロール値の高さを指摘され、痩せなくては、と考案したのが“きゅうりダイエット”だった。

 

「きゅうりは手軽に食べられて、かつ満腹にもなる。だから、朝食代わりや仕事の合間、口さみしいときのおやつ代わりなどに食べるようにしました。多いときは1日10本。そうしたら2カ月で11キロも痩せてしまいまして」(野崎さん)

 

立場上、料理を試食することが多く、きちんと食事を取れるのは夕方の1食だけ。そんな不規則で太りやすい環境でも、このダイエットを始めて2カ月で、68キロあった体重が57キロに落ちたという。体脂肪やコレステロール値も正常に戻った。

 

きゅうりは栄養価が低いと思われがちだが、実はそうではない。

 

「食物繊維もたっぷりで便秘解消も期待できるほか、ビタミンCやβカロテンも含まれているので、肌荒れも予防してくれるんです」(『きゅうり食べるだけダイエット』監修者/ダイエット外来医師の工藤孝文先生)

 

さらに、きゅうりには、こんなダイエットにぴったりな成分も。

 

「ホスホリパーゼという脂肪分解酵素が含まれています。利尿作用をうながすカリウムも多く、むくみ解消にも効果的。歯ごたえがあるので、最低20回かんで食べると咀嚼による満腹感が得られます。ダイエット外来に来る患者さんは、食前に1本きゅうりを食べるだけで自然と食事量が減り、メニューを大きく変えなくても無理なく体重が落ちています」(工藤先生)

 

つまり、栄養学的にも理にかなっているというわけだ。