「響きました」「私のときもよろしくね」元祖女子アナ直伝!会話が弾むひと言
画像を見る 元TBSアナウンサーで、現在はコミュニケーションスクール「とも子塾」を主宰する今井登茂子さん

 

【7】素敵なお話ありがとうございます。響きました

 

「相手の話が心にしみ込んだときは、このひと言を加えましょう。お礼の言葉だけではなく、率直な感想を付け足すことで、あなたのその思いがさらに相手の心に届きます。長い説明よりもはるかに効果的です」

 

【8】いつもオシャレですね!前からお聞きしたかったのですが、行きつけの美容院どこですか?

 

「髪形以外でも『いつも素敵なお洋服ですね。“前からお聞きしたかったのですが”どちらのお店で買われているのですか?』など、以前から気になっていたことを伝えましょう。相手は『自分に関心がある』と感じ、会話が弾みます」

 

【9】ありがとうございます。うれしいです!

 

「立場に関係なく、誰に対しても使えるフレーズです。感動を表す形容詞だけのインパクトは絶大。思わず本音がこぼれてしまったという感じで、ストレートに相手に気持ちが伝わりますし、言われたほうも自然と笑顔になります」

 

【10】残念!今日はこのあと約束があるの…

 

「フレンドリーな相手からのお誘いを断る場合、最初に“残念!”という本音を付け足してから『別の予定が……』と、断る理由をきちんと説明しましょう。誘ってくれたことへの感謝や残念な気持ちをさりげなく強調できます」

 

「コミュニケーションをとるのが苦手な人も少なくありません。特にはじめて会った人と話すときは、何をしゃべっていいのかわからない。いきなり相手の立場に立って会話なんかできませんからね。そういう場合、会話のクッションとなる“雑談”が必要となってきます」(今井さん、以下同)

 

では、初対面の相手とは、具体的に何を話せばいいのか。

 

「相手と会う5分前、10分前を想像して話題を振ってみるのです。たとえば、相手が待ち合わせ場所まで来る交通手段は何か。車だったら、“この時間帯は渋滞していませんでしたか?”と、相手が話しやすい話題から会話をつなげていく。そうすればそこからの展開がスムーズになります」

 

今井さんによると“あなたに関心がありますよ”“心を寄せていますよ”と、会話の中に相手への気遣いを入れるようにすると、心を開いてもらいやすくなるそう。

 

「ちょい足しことばは、ワンランク上のコミュニケーションをとるためのクッションです。これをうまく使いこなせれば、周りの人たちから、『この人とまた会いたい』『次もこの人と仕事をしたい』と思ってもらえるでしょう」

 

たったひと言を付け足すだけで印象が大幅アップ。さっそく今日から使ってみよう!

 

【PROFILE】

今井登茂子(いまい ともこ)さん

TBSでアナウンサー、初代お天気お姉さんとして活躍。退社後フリーに。1987年、人材教育を行う「とも子塾」を設立した。最新著書『さりげなく品と気づかいが伝わる ちょい足しことば帳』(朝日新聞出版)が発売中

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