(写真・神奈川新聞社)
首都高速道路(東京都千代田区)は15日、来年3月に開通予定の横浜環状北線のトンネル内部を報道陣に公開した。全線のうち約7割がトンネル構造で3カ所に出入り口を設ける。北線の開通により横浜市北部から横浜港や羽田空港へのアクセスが向上。新横浜から羽田空港への所要時間は約10分間短縮できる。開通後の路線名は「高速神奈川7号横浜北線」となる。
同社によると、北線は横羽線と大黒線の生麦ジャンクション(JCT)から第3京浜道路の横浜港北JCT(新設)までをつなぐ。工事に伴う家屋の移転を少なくするため、全長約8.2キロのうち約5.9キロをトンネルとした。
出入り口は岸谷生麦、馬場、新横浜の3カ所。馬場は工事が長期化しており、開通時には間に合わない。横浜港北JCTで北線から一般道路への乗り降りはできない。一日の交通量は約3万台の見通し。
トンネル区間の大半は、車両が走行する車道部の下に緊急避難用の道路を設けた2層構造。同社では初めて滑り台式の非常口を設置した。総事業費は約3,980億円。
横浜港北JCTから東名高速道路を結ぶ「横浜環状北西線」は2020年の東京五輪・パラリンピックまでの開通を目指す。同社神奈川建設局の寺山徹局長は「北線は半年後の開通に向けて安全に着実に工事を進める。北西線も横浜市と連携して整備に取り組む」と話した。
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