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(写真・神奈川新聞社)

耐震性向上を主目的としたホテルニューグランド(横浜市中区)の第2期分の改修工事が完了した。今年6月から約23億円を投じて、同ホテルの象徴である本館ロビーや宴会場などを耐震補強。開業した1927年当時の意匠や雰囲気はそのままに、「100年先を見据えた改修を無事終えることができた」(同ホテル)。4日にリニューアルオープンする。

 

3日には報道関係者らへの内覧会が行われた。本館は横浜市認定歴史的建造物で、外観の変更なしに耐震性を高めることに知恵を絞った。特に宴会場のフェニックスルームやレインボーボールルームの天井部は、既存のレリーフや鏡板などを外した後、ボルトの挿入や補強材の取り付けなどで強化。その後、レリーフや鏡板を元通りに戻し、改修前と変わらぬ姿に復元した。施工者によると、震度7相当の揺れでも安全という。

 

また、リニューアルを機に本館1階に「SOGOショップ」がオープン。同ホテルのシンボルをあしらったフェニックスシリーズをはじめ、約2千の商品をそろえる。同階のイタリアンレストランやコーヒーハウスもリニューアルした。

 

同ホテルの濱田賢治社長は「横浜のクラシックホテルのたたずまいを残したまま、改修が完了してほっとしている。同時に細部にこだわりリニューアルした面もあるので、お客さまに新たな魅力を発見してもらいたい」と話した。同ホテルは2020年の東京五輪を見据え、14年から段階的に本館の改修を進めていた。

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