(写真・琉球新報社)
沖縄県北中城村内の青年会などで構成する「北中城村東北エイサープロジェクト」は8月6~8日、東日本大震災で被災した宮城県南三陸町と福島県新地町を訪れ、現地の祭りでエイサーを披露する。交通費などをオリジナルのカレンダーやタオルの販売、企業121社からの寄付などで集め、昨年12月のプロジェクト立ち上げから約半年で目標額500万円にめどがついた。プロジェクト実行委員会の金城光会長は「現地にちむどんどんを届けて、元気になってほしい」と語った。
プロジェクトを激励する会が7月30日、北中城村中央公民館で開かれ、会の共同代表者代表役員の新垣邦男村長らがプロジェクト成功に向けて激励した。
プロジェクトは金城会長が、村内の有志が新地町を訪れて支援などを続けている「YORISOI隊」の活動に参加したことがきっかけで発足した。
被災地にエイサーを届けたいとの思いと、現地住民の「エイサーが見たい」の一言が金城会長の背中を押した。
寄付を集める際には、激励だけではなく「現地を支援したいなら、エイサーではなくお金を被災地に届けるべきではないか」との意見もあったという。仲間と「エイサーを届けたい」という思いを再確認し、活動を続けた。
金城会長は「多くの人からもらった気持ちをしっかりと届けて、少しでも元気を分けたい」と意気込んだ。その上で「5年たったからこそ学べる防災意識などを得て、北中城に還元したい」と話した。
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