三和交通が導入したタブレットによるクレジットカード決済システム=4日、南風原町の同社
沖縄県内タクシー大手の三和交通(南風原町、又吉スミ子社長)は、増加する外国人客への対応の一環として、タブレット端末を利用したクレジットカードによる決済システムを今年5月から導入した。現在までにタクシー259台のうち170台が同システムを使用し、将来的には全車両に導入する。
同社は「簡単にカード決済ができるようになり、海外からの観光客を含めた乗客の要望に応えることができる」と話している。 三和交通が導入したのは米国で生まれたカード決済システムの「Square(スクエア)」。運転手が持つタブレット端末に無料のアプリケーションをダウンロードし、専用のカードリーダーをイヤホンジャックに接続するだけでクレジットカードの利用が可能になる。
支払いは、メーターに表示された料金を端末に入力し、リーダーで乗客のカードを読み込んだ後、乗客がタブレットの画面上に指でサインをすることで完了する。カード使用による売り上げ情報は三和交通本社に送信される。
三和交通はこれまでカード決済ができる機器を導入していなかった。海外からの観光客などカードでの支払いを要望する乗客は多く、営業アドバイザーの泉澤謙氏は「カードのみで決済をするお客さまを逃がしていた」と説明する。スクエアはタブレット端末と専用のカードリーダーだけで利用できることから、同社は「初期投資が低く抑えられている」と語る。
又吉世哲監査役は「乗客は簡単にカード決済ができるし、運転手の売り上げも向上できる」と期待した。
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