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映画に「琉球高校」の選手役で出演した(左から)佐和田星さん、普天間皐月さん、宮平愛美さん(シネボイス提供)

 

北海道東川町などに全国の高校生が集い、写真の腕を競う「写真甲子園」を題材にした劇映画「写真甲子園0・5秒の夏」(菅原浩志監督)が6日から沖縄県那覇市の桜坂劇場で公開される。映画には2015年に写真甲子園大会で優勝した浦添工業高校(同県浦添市)の写真部元部員の宮平愛美さん(20)と普天間皐月さん(20)、佐和田星さん(19)も出演している。3人は「映画で写真甲子園を知ってほしい」と呼び掛ける。

 

映画は写真甲子園で奮闘する高校生らの姿を描く。主役の東京と大阪のチーム以外は全国から写真部の高校生らが出演している。3人は「琉球高校」の選手役として登場し、準主役級の活躍を見せる。

 

映画は15年の大会を見学し、感銘を受けた菅原監督が大会に出場した選手らに出演を呼び掛け、16年夏に東川町などで撮影した。菅原監督は「大会後、出場校を回る中で、写真甲子園に懸ける高校生らの思いや努力を知り、そのエッセンスを凝縮して映画にした」と話す。

 

3人は映画の撮影で、実際の写真甲子園さながらに北海道の大地を駆け抜け、地元の人々と交流しながらシャッターを切った。15年度大会で部長として出場した宮平さんは「(映画の撮影では)自由に撮影し、自分の撮りたいものを撮る喜びを再認識した」と楽しげに語る。普天間さんは「映画の撮影で緊張もあったが、もう一度北海道で写真を撮ることができて楽しかった」と振り返った。

 

撮影当時、現役部員だった佐和田さんは依頼に喜んだが、撮影の日程が実際の16年大会と並行していたため「写真甲子園本戦に出場する場合は、撮影には参加しない」と決めていた。浦添工高は16年、本戦出場はかなわず、佐和田さんは撮影に参加した。「本戦出場に向け、予選から頑張って来たメンバーと行けなかったのは残念だったが、先輩たちとも北海道に行くことができた」と話した。

 

浦添工高写真部の現役部員らも、映画を見に行く予定だという。17年大会に出場した2年生の比嘉夏子さん(17)は「先輩たちの活躍を見てみたい」と胸を弾ませた。

 

桜坂劇場での公開は19日までの予定。問い合わせは同劇場(電話)098(860)9555。(塚崎昇平)

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