神事を司るマンクーと呼ばれる特別な人がたいまつに点火して、いよいよケチャック・ダンスが開演。
ケチャック・ダンスはバリ舞踏の中でも、最もダイナミックでユニークなパフォーマンスと言われる。いっさい楽器を使わず、男声だけで独特のリズムを刻み、ヒンズー教の創世神話を一部の踊り子たちによって演じられるものなの。
日が沈むのと同時に男声が響き渡り、会場は神秘的な雰囲気に包み込まれます。
演じられるストーリーは、王位継承者であった王子と妃、王子の弟が、邪悪な企みによって王国から追放され森を彷徨っていると、悪の大王に見つかってしまい王妃を奪われてしまう。
そこで白い猿の将軍に力を借りて王妃を悪の大王の元から助け出すという展開。
会場入り口で日本語の解説書をもらえるので、このストーリーさえわかっていればオペラを楽しむようにケチャックを楽しめるハズ。
見所は、数十人の男性たちの一糸乱れぬパフォーマンス。
また、基本のリズムを刻む声、きっかけを与えるリーダーの声など、楽器を使わず声だけでリズムを奏でるので、その中で何種類の声を聞き分けられるかを家族や友人と競っても楽しいわよね。
ダンスに見入っているといつのまにか日も沈み、いよいよクライマックス。
王妃が助けられホッと胸を撫で下 ろした後には、トランス状態に陥った男たちが真っ赤に燃える火の上を歩くファイヤーダンスが始まり、またまたドキドキよ~!
ワタシも大人気なく子供たちに混じって、白い猿の将軍や王妃、パフォーマーの皆さんとひょうきんにパチリ!とっても楽しい旅の思い出になりました~。
『Pura Uluwatu』
※ウルワツ寺院とケチャファイヤーダンス鑑賞がセットになったツアーのお申込みは『バリ王』(http://www.bali-oh.com)まで
撮影:高田崇平