X JAPAN 洪水被害に苦しむバンコクで東南アジアツアー完走！

X JAPAN 洪水被害に苦しむバンコクで東南アジアツアー完走！

11月8日（現地時間）、YOSHIKI率いるX
JAPANが、大潮による洪水被害に苦しむタイ・バンコクのIMPACT
ARENAでアジアツアー最終公演を迎えた。

昨年秋の北米から始まった世界ツアー。今年は、ヨーロッパ、南米と世界を駆け巡り、10月末からはアジアの韓国、上海、香港、台湾、タイで開催され、現地のファンを熱狂させた。

特に洪水被害に苦しむタイのバンコク公演は開催があやぶまれていたが、１１０００枚のチケットが即売されており、災害の渦中にあるファンに勇気を与えた。

タイでは、同国の国民的司会者であるソラユット氏にYOSHIKIが義捐金を寄付。またメンバーとともに、バンコク市内で会見をひらき、タイの人々へ励ましのメッセージを述べた。

YOSHIKIは、「X
JAPANも過去に様々な困難を乗り越えて進んできた。SHOW MUST
GO ON!」とエールを贈った。

韓国公演

10月28日（現地時間）、アジアツアー初日はソウル市内のオリンピック・ジムナスティック・スタジアムで幕をあけた。

過去に公演が予定されていたが3回もキャンセルになったこともあり、YOSHIKIは現地に1日早く入り、記者会見を開いた。

コンサート会場には、現地メディア１００社以上も取材に殺到。

YOSHIKIのピアノとドラムソロでは、『エリーゼのために』と韓国の伝統民謡『アリラン』を披露し、会場では大合唱に。YOSHIKIもToshIも韓国語で挨拶。

アンコールではYOSHIKIが韓国の伝統装束チマチョゴリで登場。

「今日はステージにTAIJIとHIDEも一緒にいる。日本は先日地震があったけど、韓国をはじめ東南アジア、世界中の人たちが助けてくれた。本当にありがとう。カムサハムニダ」と挨拶し、東南アジアツアーの幕が開いた。

上海公演

１０月３０日（現地時間）、上海市内の上海大舞台で開催。コンサートの開催許可がおりたのは公演ひと月前。それにもかかわらず会場は８５００人の満員となった。プロモーターの都合で北京公演が直前にキャンセルされたこともあり、ツアーへの思いが強まり、X
JAPANパワーを見せつけるステージとなった。

YOSHIKIは、韓国公演でドラムの淵に指をたたきつけてしまい負傷していたため、医師の診察を受けてステージに臨んだ。

上海公演では、国民的民謡「明月幾時有」を披露し、赤いチャイナドレス姿で登場。観客は公安警察のバリケードを強行突破し、興奮冷めやらずステージに押し寄せた、

香港公演

１１月４日（現地時間）。香港市内で２回目となる香港公演は亜州国際博覧会で行われた。「紅」演奏後、YOSHIKIがバースデーケーキを持って登場。PATAの誕生日をサプライズでお祝いした。

香港では「獅子山下」という人々に愛されている民謡を演奏。白いチャイナドレス姿のYOSHIKIに１万人のファンは大喜びし拍手と喝采が鳴りやなかった。

台湾公演

１１月５日（現地時間）、台北の空港にYOSHIKIは猫の耳をつけて登場し、ファンを驚かせた。TWTC Nangang
Exhibitionには１万人を超える観客がかけつけた。SUGIZOはヴァイオリンで「新木了情」を。YOSHIKIは「高山青」をピアノで演奏し、２曲連続のサプライズに会場は合唱の嵐となった。アンコールでは赤い着物姿で登場したかと思うと、すぐに着物の下のナース姿を披露。

１１月２０日に誕生日を迎えるYOSHIKIへの、台湾ファンからバースデーコールに本人もびっくり。YOSHIKIは、東日本大震災で台湾をはじめアジアの人々が助けの手を差し伸べてくれたことに感謝の言葉をのべると、会場はそのメッセージに聞き入っていた。

タイ・バンコク公演

１１月８日（現地時間）に、今回の東南アジアツアー最終日となるバンコク公演が行われた。音楽の音がかき消されそうなほどの１１０００人による歓声があがった。

YOSHIKIはタイ語で「Phom Rak Khun（I
Love
You）」と呼びかけ、タイ語で満月の意味する、タイ国民に親しまれている曲「ドゥアンペン」を演奏すると、会場からは悲鳴ような歓声と大合唱がはじまった。YOSHIKIはタイでは、民族衣装チュッタイ姿で登場。

また「洪水で亡くなられた人々のために黙とうを捧げさせてください。一緒に黙祷してください」と、呼びかけ、１分間の黙祷を捧げた。

カーテンコールではYOSHIKIはバリケードを突破し、ステージ前に押し寄せるファンの熱気に応えるようにステージからダイブ。黙祷での神秘的ともいえる静寂さと、過激なエンディングを見せつけ、ツアーの幕を閉じた。