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1969年から5年にわたり米国で放送され、国民的人気を得たホームコメディ『ゆかいなブレディー家(THE BRADY BUNCH)』。日本でも1970年代にフジテレビ系で放映されていたため、懐かしく思う方も多いのではないだろうか。本作で陽気な家政婦アリス・ネルソン役を務めた女優アン・B・デイヴィスが米国時間1日、88歳でこの世を去った。
親しい友人だったウィリアム・フレイ牧師によると、デイヴィスは5月31日に浴室で倒れて頭を打ち、病院に運ばれた。硬膜下血腫を起こしており、意識は戻ることなくそのまま帰らぬ人となった。
デイヴィスは1926年にニューヨークで誕生。ミシガン大で医学を学ぶことを志していたが、ダンサーの兄弟の影響を受け、ショウビズ界に足を踏み入れる。1953年にデビューし、55年から59年まで続いたシットコム『The Bob Cummings Show』でブレイク。エミー賞を受賞し、1960年にはハリウッド・ウォーク・オブ・フェイムにも名を刻んだ。その後もドラマやCMなど、主にテレビで活躍し、『ゆかいなブレディ一家』のアリス役で、米国以外も名を知られる国際女優としての地位を築いた。
前述のフレイ牧師は、「彼女はとても敬虔なクリスチャンでした」と語る。1970年代後半には、米国聖公会での活動に専念するために女優業をほぼ引退。宗教的なメッセージを伝えられる場合のみ、コマーシャルやドラマ出演を承諾していたという。
ブレディ一家の母親キャロルを演じたフローレンス・ヘンダーソンは、突然の訃報にショックを隠しきれない。「親友であり仲間であるアン・B・デイヴィスが亡くなったと聞いて打ちのめされています。彼女とは2カ月前にお喋りしたばかりで、その時はとても元気そうだったのに」とFacebookに哀悼の意を書き込んだ。