(C) Olivia Wilde
ALS(筋萎縮性側索硬化症)の認知向上と寄付募集のためのチャリティー活動「アイス・バケツ・チャレンジ」の勢いはいまだ止まるところを知らない。氷水を頭からかぶるか、100ドルを寄付するかを選択できるが、セレブリティの場合は水をかぶった上で大金を寄付するケースが殆どだ。しかし、この活動に違和感を覚える人も多く、指名することを拒否したり、氷水ではないものをかぶる人も増えてきた。そんな中、女優のオリヴィア・ワイルドが、バケツいっぱいに溜めた自らの母乳を豪快にかぶる動画が話題となっている。
ワイルドは4月にフィアンセのジェイソン・サダイキスとの間に、長男オーティスを出産。授乳写真を雑誌で披露するなど、積極的に母乳育児に取り組んでいる。
米国時間23日にYouTubeにアップロードした動画では、ニューヨークにあるアパートメントの屋上で「これがルール違反じゃないといいんだけど、水が見つからなかったので、母乳を使うことにしました! 一晩かけて絞ったの」と笑顔で宣言。そしてニュージャージーのコリー・ブーカー上院議員、フェミニズム運動の活動家グロリア・スタイネム、そしてミュージシャンのプリンスを指名し、冷やした母乳の入ったバケツを頭上に掲げてあっという間にミルクまみれになってみせた。
この動画を見た人々からは、「一晩でこんなに母乳が出るのか?」という疑問と、赤ちゃんの大切な栄養源である母乳を無駄にしたことへの怒りが噴出しており、プリンスが指名されたというインパクトを打ち消してしまっている。
YouTubeのコメント欄にも「こんなに母乳を無駄にして……。ベビーがかわいそう」「大都市で水が見つからなかったって?ふざけるなよ」「ああああ、もったいない」「ここまで溜めるには最低24時間はかかるわ。本物であるはずがない」といった声が相次ぎ、そんな批判がワイルドの耳にも届いたのだろう。Twitterで「待って待って、あれが本物だって思ってる人がいるの?やだ、ありがとね。 でも残念ながら私のオッパイはそこまで気前よくないの」と、母乳であったことを否定した。
もともとは崇高な理念のもとに始められたチャリティだが、こういうケースが出てくると、「有名人の話題作りだ」と非難されるのも致し方ないと思える。