PEOPLE
米国の人気コメディアン・司会者のエレン・デジェネレス(57)が、8日に出演したラジオ番組で『アメリカン・アイドル』の審査員を引き受けたことは人生最大級のミスだったと語った。
デジェネレスは2010年のシーズン9において、降板したポーラ・アブドゥルに代わり審査員の一員として番組に参加した。ホストのハワード・スターンに、この審査員の仕事について訊かれると、デジェネレスは「今までに私が下してきた最悪の決定の一つだった」と一刀両断した。
「ただの1ファンとしてなら、一緒になって歌おうが、音程が外れていようが関係ないでしょ。家で見ている大勢の人と同じよ。だから、家で見ている人たちの意見を代表して言うようにしようと考えていた。でも、私には候補者を傷つけることができなかった。その役割は他の人にお願いしたかったの」
『アメリカン・アイドル』は決められたテーマに沿って候補者がパフォーマンスを披露した後、審査員が寸評を行う。出来が良ければ問題ないが、失敗すれば容赦ない言葉が候補者に浴びせられる。生放送で、数百万人の国民が見守る中で罵倒される候補者の中には、ステージ上で涙を流す者も少なくない。デジェネレスは明らかに不出来だった候補者に対しても、良い点を見出して褒め、厳しく批評することはほとんどなかった。彼女のこの姿勢には、視聴者から「甘すぎる」「つまらない」といった声が多く上がっていた。本人も視聴者も不本意だったこともあり、デジェネレスはシーズン10のみで降板している。