COSTUMEISH
ハロウィン本番を約半月後に控え、街はカボチャやおばけの装飾で溢れている。今年はどんな仮装をしようかと頭を悩ませている人も多いのではないだろうか。そんな折、米国のコスチュームショップ「COSTUMEISH」が発売した新作衣装が物議を醸している。
「パリで武装強盗に遭った被害者のコスチュームキット」と名付けられた商品は、白いミニのバスローブ、黒いロングヘアのウィッグ、サングラス、猿ぐつわ、60cmのロープ、400万ドルの指輪(プラスチック製)がセットになっている。お値段は69ドルセント
これは言うまでもなく、過日パリのホテルで10億円相当の金品を強奪されたキム・カーダシアンをモチーフにしているものだ。報道によると、カーダシアンは部屋に押し入った強盗によって縛られた上で浴室に監禁され、その隙に犯人は部屋中の宝石を奪って逃げたという。リアリティショー出身のタレントであり、その豪遊ぶりや家族のスキャンダルを露出することで現在の地位を築いたカーダシアンは、これまでも幾度となく心ない揶揄や批判の対象とされてきた。しかし今回ばかりは、命さえ落としかねなかった状況であり、販売元の悪ふざけに不快感を示す人が続出。レビューは「最悪」「悪趣味にもほどがある」といった低評価で埋め尽くされた。
そしてもう一つは「ライオン殺しの歯医者コスチューム」。ジンバブエの保護区で人気を博していた雄ライオン・セシルを撃ち殺して首を切り落とし、”世界一嫌われる歯医者”となったウォルター・パーマーが元ネタだ。血しぶきがついた白衣と手袋に、ライオンのぬいぐるみの頭部がセットになって139ドル99セント(約14500円)。もちろんこちらも不評の嵐で、「なんでこんなもの作ったの? 今すぐ販売をやめろ!」と怒りのレビューが寄せられている。
また、「セシルの復讐 歯医者殺しコスチューム」というものも用意されている。ライオンの着ぐるみを着て、パーマーの生首を掲げることで、理不尽に殺されたセシルの仇を取った気分にさせてくれる衣装となっている。
12日午後の時点でセシル関連の2タイプは現在も販売中だが、キム・カーダシアンのセットはオンラインショップから削除されている。よほど反発が激しかったのだろう。