(写真・Tidalで配信されているプリンスの作品群)
故プリンス所有のレコードレーベル「NPGレコーズ」が、ジェイ・Zの「Roc Nation」を訴えた。
Roc Nationが運営する音楽ストリーミングサービス「Tidal」では、現在プリンスの楽曲を数多く配信しているが、NPGレコーズはこれが契約違反であると主張している。
プリンスは生前、Roc Nationとの間に、昨年9月にリリースしたアルバム『Hit n Run Phase One』を、CD発売に先駆けて最初にTidalで配信するという契約を交わしていた。この取り決めは実行され、当時大いに話題となった。プリンスはその翌年4月21日に死去し、『Hit n Run Phase One』は遺作となった。そして彼の58歳の誕生日にあたる今年6月7日、Tidalは「パーブル・レイン」「ウォナ・ビー・ユア・ラヴァー」「1999」「リトル・レッド・コルヴェット」などの大ヒット曲をはじめとしたプリンスの楽曲のほとんどを配信リストに載せた。これに激怒したのがNPGレコーズだ。
NPGレコーズは、Tidalに許諾したのは『Hit n Run Phase One』だけであり、その他の作品を勝手に配信することは違法であると主張。著作権侵害による損害賠償を求めて15日、裁判所に訴えを起こしたのだ。金額は公表されていないが、TMZによると莫大な額になるという。
Roc Nationは訴訟についてのコメントは出しておらず、16日夕方の時点で、Tidalからプリンスの作品は削除されていない。