有村架純 戦後の混乱期にタイムスリップ!夏休みの昼ドラは兄妹の成長物語
時空を超える汽車に乗り込んでしまった12歳の少年と9歳の妹。2人がタイムスリップしたのは、太平洋戦争まっただ中の日本だった――。放送中の昼ドラ『ぼくの夏休み』が、8月6日より第2部を迎える。17歳に成長した、妹・はる菜を演じるのが、若手女優の有村架純だ。
ありむら・かすみ☆
93年2月13日生まれ、兵庫県出身。10年、ドラマ『ハガネの女』(テレビ朝日系)で女優デビュー。これまでに映画『阪急電車
片道15分の奇跡』(11年)、ドラマ『11人もいる!』(テレビ朝日系)などに出演。12年冬には主演映画『リトル・マエストラ』が公開される。
ドラマ『ぼくの夏休み』
毎週月~金曜午後1時30分~、東海テレビ・フジテレビ系で放送中
――8月6日より第2部がスタートするということで、撮影もクランクインを迎えたばかりですが、今の心境はいかがですか?
「はる菜という役を、自信を持って演じていくのがいちばんだと思っています。撮影のスピードや勢いに流されず、ひとつひとつのシーンを大事にしていきたいです」
――はる菜について、どのようなキャラクターだと分析していますか?
「第一部、9歳のはる菜は、甘えん坊でわがままで、自分の意見が通らないと、すごく機嫌を損ねるようなコでした。でも、2部では彼女も17歳ですから、今までの甘えやわがままを封印して、大人にならなきゃいけないという決意を持っているのかなと思いました」
――有村さんとの共通点はどういうところですか?
「私もじつ生活では妹で、姉がいます。姉に対してはつい、わがままになってしまうところがありますが、今は私も東京で一人暮らしをしているので、しっかりしなくちゃいけないと思い始めました。そういうところが、はる菜と同じかなと思います」
――兄・和也役を演じるのは井上正大さんですね。まだ共演シーンは少ないと思うのですが、どんなお兄さんですか?
「すごく頼りがいのあるお兄ちゃんという感じです」
――第2部は昭和27年が舞台です。台本を読んで、この時代にどのような感想を持ちましたか?
「女性がすごく強い時代なのかなって。ひとりひとりが一匹狼というか、自立心のある女性が多いと思いました。でも同時に、みんなで力をあわせて協力していかないと、生活できなかった時代なので、家族の団結力や絆は、今よりも深いのかとも思います」
――昼ドラは初めてですよね!? 周囲から、撮影について何かアドバイスされたりしませんでしたか?
「『タイトなスケジュールになるだろう』とは言われていたんですが、実際にこれからのスケジュールを見て『あ、こういうことだったのか』って(笑)。でも、たいへんなのはみんな同じなので、がんばっていきたいです」
――撮影に向けて、体力作りなどはされていますか?
「外でのロケが多いので、暑さに耐えられるか、不安な部分もありますが、体力には自信があるんです。とくに何かをしているわけではありませんが、元気で現場に臨むことがいちばんかなと思います」
――有村さんは、中学3年生のときに女優を志したそうですね。もともと芸能界に興味があったんでしょうか?
「ドラマを見ていて、その中のセリフを一人で言っていたら、すごく面白く感じたんです。それ以来『自分が芸能界に入ったら、どういう女優になるんだろう?』 と妄想をしているうち、すごく興味が湧いてきて(笑)。それから、今の事務所に履歴書を送りました。お芝居の経験もなくて、本当にある日突然、そう思ったんです(笑)」
――それですぐに、現在の事務所に入ることになった、と。
「いえ。何度か履歴書を送り、1年半越しの願いがかなったんです。事務所には、広末涼子さんや戸田恵梨香さんをはじめ、女優として活躍されている方が多かったので」
――どのような女優になりたいですか?
「すごく真面目に考えすぎちゃう部分があるんです。もっと気持ちに柔軟性を持ちたいですね。それに、『やりすぎだよ』って言われるぐらいの、表現力を身につけたいです。この夏は『ぼくの夏休み』の撮影にかかりっきりになると思いますが、私自身、この作品で女優として変わりたいと思って演じています」
――今後、演じてみたい役柄はありますか?
「ピュアなラブストーリーで、少女マンガに出てきそうな物語の女の子。やっぱり女の子って、そういうものに憧れますよね」
――最後に作品のPRをお願いします。
「タイムスリップをするという、現実ではあり得ない話ですが、その先で生きる覚悟を決めたきょうだいの力強さを、見ている方に感じていただきたいです。それと、かつて戦争で大勢の人が苦しんだ、という現実が、だんだん私たちの中で忘れられているので、平和がどれだけ幸せかということを、ドラマを見て再確認してほしいと思います。あとは、和也とはる菜を応援してもらえたら、うれしいです!」