リアム・ギャラガーが今週末の英グラストンベリー・フェスティバルにサプライズで登場することになりそうだ。現在ビーディ・アイのフロントマンとして活躍するリアムは、オアシス時代の1994年に同フェス初出場を果たし、続いて1995年と2004年にはヘッドライナーも務めるなど合計3回参加した経験がある。
その後、もう2度とこのフェスではプレイしないと断言していたリアムだが、前言を撤回して今回28日(金)から30日(日)に英サマセット州ワーシー・ファームにて開催されるグラストンベリーでサプライズ・ギグを披露する予定だという。
2004年のライブ後にリアムは「ここの音響は最低だな。鳴り響かないじゃないか。演奏中に客が話している声が聞こえるくらいなんだ。全くこのフェスのヤツらは設備に金をかけないもんだから困ったもんさ。バカしかいねーよ」と不満を洩らしていた。しかも、今年の4月にもリアムは「あのフェスには何があっても絶対2度と出ない」とまで強調していて、グラストンベリーがもともと持っていたヒッピー精神を失ってしまったとも語っていた。「あのフェスは今じゃまるで、ブーツを履いて傘をさしたバカなセレブ気取りのヤツらが(ロンドンのおしゃれなショッピング街の)ボンド・ストリートを闊歩しているようなもんじゃないか。そんなのゴメンだね」
ただ、これまでグラストンベリーに毒づいていたリアムも、今月ビーディ・アイが新作となるセカンド・アルバム『BE』をリリースしたことに伴って考えを変えたようだ。同フェスで最後にサプライズ・ゲストが登場したのは2011年で、パルプ とレディオヘッドがパフォーマンスをして観客を湧かせていた。
いよいよ今週末に迫ったグラストンベリーだが、トゥー・ドア・シネマ・クラブの『ホワット・ユー・ノウ』が、音楽ストリーミング配信サービスのスポティファイ上に作られた同フェスのプレイリストに加えられた1万3000曲の中で最も人気のある曲だと発表された。そんな今年のグラストンベリーでは、マムフォード&サンズやアークティック・モンキーズなどがヘッドライナーを務め、その他ザ・ヴァクシーンズ、フォールズ、ヴァンパイア・ウィークエンドなど人気バンドが目白押しだ。