3日、明治座で、明治座5月公演『五月大歌舞伎』が初日を迎え、出演する歌舞伎俳優の市川染五郎(38)、市川亀治郎(35)、中村勘太郎(29)、中村七之助(27)が会見を行った。明治6年に歌舞伎の芝居小屋として誕生した明治座だが、普段は大衆芸能の舞台が多く、歌舞伎公演は16年ぶりになる。夜の部『牡丹燈籠(ぼたんどうろう)』で初役を勤める染五郎は「明治座の歌舞伎がもうひとつの拠点になるように盛り上げてまいりたいと思いますので、ご協力のほど、応援のほどよろしくお願いいたします」と思いのこもった決意表明をした。明治座初出演となる勘太郎は「初めてここで歌舞伎を見る方もいらっしゃると思うので、一緒に初めてを体験します。千秋楽まで一生懸命務めたい」と語り、七之助は「16年前に明治座で(子役の)三吉を演じさせていただいたのですが、母から『かわいくない』と言われまして。16年ぶりに大人になってかわいい女形を見せられたら」と意気込んでいた。亀治郎は「明治座では初めての『四の切』(千本桜のクライマックス場面)ですが、これから1000回以上はやるでしょう」と語った。(撮影:河崎文雄)