‘09年8月、民主党が政権交代を果たした衆院選挙の真っ最中。当時、幹事長代理だった野田首相が大阪の候補者のため街頭で訴えたのは、”消費税は絶対に引き上げない”という、今とは、真逆のマニフェスト。そのとき、野田首相が語った演説を全再録した。
マニフェストはイギリスで始まりました。ルールがあるんです。書いてあることは命懸けで実行する。書いてないことはやらないんです。それがルールです。書いてないことを平気でやる。これって、おかしいと思いませんか。
書いてあったことは4年間何もやらないで、書いてないことは平気でやる。それはマニフェストを語る資格がないというふうに、ぜひみなさん思っていただきたいと思います。その一丁目一番地、税金の無駄遣いは許さないということです。天下りは許さない、渡り(天下りの繰り返し)は許さない。
消費税1%分は、2兆5千億円です。12兆6千億ということは、消費税5%ということです。消費税5%分のみなさんの税金に、天下り法人がぶら下がっている。シロアリがたかっているんです。それなのに、シロアリを退治しないで、今度は消費税引き上げるんですか?消費税の税収が20兆円になるなら、またシロアリがたかるかもしれません。
鳩山さんが4年間消費税を引き上げないといったのは、そこなんです。シロアリを退治して、天下り法人をなくして、天下りをなくす。そこから始めなければ、消費税を引き上げる話はおかしいんです。徹底して税金の無駄遣いをなくしていく。それが民主党の考え方です!
消費税の増税は、税金の無駄遣いをなくしてからという言葉。今の野田首相は、すっかり忘れているようだ。