「先日、現場に行ってみると以前とは違う台本が置いてあったんです。『改訂版』と書かれていました。読むと映画のクライマックスのシーンが”都合により欠番にします”と書かれていて、みんな大騒ぎでした」(製作スタッフ)
9月公開予定の映画『踊る大走査線 THE FINAL』を撮影中の織田裕二(44)と柳葉敏郎(51)。映画の1カ月前を舞台にしたテレビドラマも同時に収録しているため、予算も前作の2倍。興行的に不調だった前作『踊る3』を上回るために、織田たちも張り切っていた。それだけにスタッフたちにとって、クライマックスシーンのカットは衝撃的だったという。
「『THE FINAL』は警察内部を揺るがす事件が起こり、それを織田さんたちが解決するという筋書きです。織田さんと柳葉さんが犯人の両脇を抱えて連行する終盤のシーンがあったのですが、これが台本から削除されたのです。台本には織田さんがかなり関わっています。カットされたとなれば、やはり彼の意向が働いたのでしょう」(前出・製作スタッフ)
今回は最後の『踊る』を成功させようと、お互い和解して織田と柳葉は撮影に臨んだはずだった。映画の撮影自体、1月中旬からはじまっているのだが……。
「2月末までで織田さんと柳葉さんが一緒だった日はわずか3日間だけ。その間も2人はほとんど口をきいていませんでした。撮影はあと2カ月も残っていますから、スタッフたちも心配しています」(映画関係者)
前作でも2人はラストシーンでひと言交わしただけ。織田は基本的に本番しか演じず、リハーサルのときは代わりの役者が務める。しかし、『自分でやれよな』と柳葉にはそれも気に入らなかったようだ。前出の映画関係者はこう続ける。
「8年前、いかりや長介さんが亡くなる前に、『これだけ老若男女に愛されている作品を(俺が死んでも)勝手に終わらせるなよ』と遺言のような言葉を残しました。その言葉でお互い一度は雪解けをみたのですが、最後の最後でも関係は修復できなかったようです」