四半世紀ぶりという金環日食が見られる日、5月21日がとうとう目前までやってきた。大勢の人が楽しみにしている空で起こる奇跡だが、気になるのが「どこで見ることができるのか?」ということ。そして「お天気は大丈夫なのか?」ということだ。そこで、本誌ウェブサイトでもお馴染みのお天気キャスター・歌原奈緒さんに当日の天気を聞いてみた。
「日本全国で金環または部分日食という形で世紀のショーは見ることができますが、5月21日早朝は日本列島の南岸に前線と低気圧があり、太平洋側を中心に雲が発生します」
せっかく金環日食が見れるエリアにいても、厚い雲で日食が見れないということもあり得るというのだ。今回、金環日食が見ることのできるエリア内で九州地方、四国の太平洋側では、雲が厚くなりそうだ。
いっぽう、日食が見れる可能性が高い場所についてと尋ねると、歌原さんは「北海道から北陸にかけての日本海側でしたら、部分日食ですが雲が発生する可能性が低いのでキレイな日食が見れそうですよ!」という。
しかし、せっかく見るなら多少薄い雲がかかっていてもキレイな金環日食が見てみたい。そこで、歌原さんに”薄い雲がかかっていても金環日食が見れる場所”の条件を教えてもらった。
【1】まずは太平洋沿岸よりは内陸部
【2】金環日食が見れるエリアでも北側ぎりぎりの場所
「東京でも銀座よりは新宿、新宿よりは高尾山…と、北に行けば行くほど前線からは遠ざかるので雲が薄くなり、キレイに日食が見れる確率がUPします。また、日本地図と金環日食ゾーンを合わせてみてみると、ギリギリ金環日食が見れる所で京都や福島県北部の内陸部で見ることのできる可能性が高いでしょう」と歌原奈緒さんは予想してくれた。
今回の金環日食をのがすと、次に日本国内で見ることができるのは18年後の2030年。さらに、首都東京で見られるのは300年後というから、ぜひ美しい姿を見たいものだ。