5月20日、酒井法子(41)が10代のころから親交のあった建設会社会長・Tさん(享年74)が肝臓がんのため亡くなった。’09年夏の失踪騒動以来、ずっと酒井の支援を続けてきたTさんは、酒井にとってかけがえのない恩人だった。23日に営まれたTさんの通夜の後、酒井は2年8カ月ぶりとなる会見に臨み、悲痛な胸中を明かした。
「恩返しができるまで、生きていてほしかった……。まるでお父さんのような無償の愛情でいつも支えてくださる方でした。『法子、前を向いて生きろよ』と励ましてくださった言葉を胸に刻んで、息子と一緒にしっかり前を向いて歩きたいと思っています」
2人の出会いは、酒井の父が交通事故で亡くなった23年前のこと。数十年来の知人だったTさんに、酒井の継母が葬儀後の保険や相続について相談したのがきっかけという。3年前、酒井の元夫・高相氏が覚せい剤所持で逮捕された当時、逃走した酒井を出頭するまで保護したのもTさんだ。酒井が釈放された後も、彼は後ろ盾となり、さまざまなサポートを続けてきた。
「事務所を解雇された後、酒井の活動について助言したのはTさんです。今年11月に執行猶予が明けた後の芸能界復帰についても、中国での活動や日本での映画出演などを視野に、Tさんは自ら具体的に動いていました。その後見人が亡くなったことで、進んでいた話は頓挫するでしょう。当面の復帰は難しいですね」(芸能関係者)
通夜後の会見で、芸能界復帰について聞かれた酒井は「私自身の口からそういうことをお伝えするのもどうかと思いますが……。一生懸命やれることを精一杯やっていきたいと思います」と話したが、前出の芸能関係者は「一連の覚せい剤騒動、今年3月の実弟の逮捕などもあって、彼女が自らの受け皿を探すのは、困難な状況といえそうです」と語る。
唯一無二の恩人を失ったことで、同時に彼女の〝芸能界復帰〟に、暗雲が垂れこめてしまったようだ。