あるとき急に現れて、あっという間に脚光を浴び、ブレイクする人や商品の数々。いまはまだ、ある一部の人が注目しているだけだとしても、注目を集める理由には、人を引きつけてやまない何かが秘められている。今年はどんなニューフェースが登場するのか?そこで、その世界の事情通が’13年のネクストブレイクを大胆予想!
「ここ数年のオネエブームって、メディアに露出しているうちに流れに乗った人がブレイクしています。マツコさんはちょっと際立っていますけど、マツコさんがオネエキャラの立ち位置を確立してくれたので、これからもこの枠は続いていくでしょう」
そう話すのは女装パフォーマーのブルボンヌさん。ブルボンヌさんはオネエキャラが女性人気を集めていることについて、「オネエキャラって、女性と関係ないところにいて、違う枠にいるから女性からウケるのかもしれませんね」と分析する。そんなブルボンヌさんが’13年イチ押しなのが、肉乃小路ニクヨさんだ。
「とにかくビジュアルのインパクトがすごいんです(笑)。足の毛がボーボーでもストッキングなどで隠すこともなく、背中も胸も毛がスゴイ!メークもパンチが効いていて、テレビでイジられがちですね。慶應卒のインテリで昼は会社員なので、二面性キャラを持っています。業の深いちあきなおみさんのようなショーを長年やっている女装家の一人です」(ブルボンヌさん)
平日はスーツ姿で金融系の会社に勤めているというニクヨさん。彼女がオネエになったきっかけは何だったのか?
「20歳で始めて、もう17年目。初めは女装が手っ取り早く目立てる、会える人の幅が広がるという”手段”だったのですが、次第にショーが楽しい、高揚するという”目的”に変化していったんです。私は男性の格好をしているのが嫌いなわけではないし、月に2〜3回、イベントやテレビ出演などで女装する”趣味女(装家)”ですけどね」(ニクヨさん)
ニクヨさんは現在、「オッサンだって女装したっていいじゃない!私みたいに汚い女装家だっている(笑)。既成概念を壊してラクに生きていきましょう」と、新たに”ニューレディ活動”を推進中だ。